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機械仕掛けの人形師  作者: 六轟
第3章

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47/110

47:

誤字脱字を指摘してもらえる便利な機能の存在を今日初めて知りました。

20件ほど溜まっていたので、確認し修正しました。

ありがとうございます。

「帰って来たなぁ!王都!」


 約半年の仕事を終えて、正式に王都に帰ってまいりました我々。

 現在、駅のホームに降りたち出口に向かっているところです。


 正直、この世界のダロス君が頭ダロスして、そこに憑依する形で転生?してから、王都で過ごした期間はそこまで長くない。

 だから、王都だから嬉しいって事は特にない。

 ダロス君にとっては故郷かもしれんけど、俺にとってはぶっちゃけそうでもない。


 重要なのは、ここに愛する妻たち家族がいるからだ!

 いいね家族!1人はダロス君の死因!1人は俺の首を斬り飛ばしたメイド!

 それぞれのお腹の中には俺の子供!

 あとは、俺の自称子供2人に女神様のボディ1人!

 使用人として雇った親子2人!娘の方はおっぱいが大きい元幽霊!


 濃かったなぁ1カ月が。


「ニルファとヒルデたちにとっては、初めての王都だよな。外から見た印象はどんな感じ?」

『街が広くて建物がおっきいですわね……。全部壊すとしたら1日仕事になりそうですわ!』


 人間の建造物壊したがるのは、ドラゴンの習性なのか?


『『『これから私のライバルである主様のお嫁さんたちと会うんですよね。宣戦布告(ごあいさつ)しなければ。』』』


 平和にいこうね?


 魔獣列車のレール傍は、かなり開けた造りになっているため、APLでも問題なく入り込めている。

 ただここから先は、広い通り以外通ることはできなくなってくる。

 王都の中に関していえば、APLより多少小型のタルタロスの方が良かったかもしれない。

 まあ、操縦しているのが俺よりよっぽど技術と身体能力が高いメンバーなので、何とでもなるとは思うけれど。

 俺は、自分を人形にしていない限り、APLだと地べたをホバーでヌルヌル動くことしかできないから。


 駅から出ると、うちの家紋を付けた豪華な馬車が止まっていた。

 公爵家から独立して、爵位を貰った時に作った吊り下げられた人形のマークだ。

 馬車と言っても、引っ張ってるのは馬型の人形なんだけど。

 名前は、当初オグ〇キャップにしようとしたけど、なんだか無性に怖くなってブケパロスにした。

 因みに、馬の魂を付与してあるので、俺の家族の指示なら聞いてくれる。

 指示しなくても魔物や悪漢は倒してくれるけども。

 魔法で。

 そんな機能を付与した覚えはないけど、当たり前のように。


 まあ、馬車自体もミサイル数発なら余裕で耐える頑丈さだから、そこまで戦闘力は必要ないかも。

 なにせ、世界で一番大切な人たちを乗せるんだから。


「おかえりなさい。あちらでは随分とご活躍だったようですね?」

「おかえりなさいませ、ダロス様。」


 最初からそこそこ怒ってるっぽいイレーヌと、とにかく会いたかったという表情のサロメが出迎えてくれた。

 2人とも身重なのに、ここまで来てくれたようだ。


「ただいま!会いたかった!」


 とりあえずイレーヌちゃんの意識を逸らしてなぁなぁで帰ってしまいたい。


「その前に、イリア姫殿下がご一緒ということは、やはりそう言う事なんでしょうか?」


 回り込まれてしまった。

 まあ、俺よりよっぽどイレーヌちゃんの方が貴族関係詳しいだろうしなぁ。


「うん……。あっちでちょっとやりすぎちゃったし、そうしないとバランス的にもさ。それに、政治的な配慮の他にも、個人的にも絆されちゃって……。」

「……妾も、できれば、程度のつもりだったんじゃが、事ここに至っては、ダロスに娶ってもらうか他国に嫁ぐくらいしかなくてのう……。」

「はぁ……。わかりました。正直、そう言う事になるかもとは思っていたので、私も認めましょう。」

「私は、ダロス様のお傍に居られるならそれだけで満足です。」


 やっぱり、俺の妻たちはできた女だ。

 俺にはもったいないけど、絶対に離れたくない。

 首くらいなら捧げるレベルで好き。


「ですが、ダロス様は今夜、私とサロメさんに挟まれて寝てもらいますよ?」

「腕枕してください。」

「はい!」


 しますよ!腕が千切れてでも!


「お父様、私たちも頑張りましたよ。」

「パパがいない間、皆を護衛したし!」


 両脇に控えていたディとフレイがずずいと出てくる。

 既に頭は、撫でられる態勢に入っている。


「よしよし!よく俺の大切な人たちを守ってくれた!」

「当然です!」

「えへへー!」


 本人たち曰く、この辺りの反応はキャラ付けしているだけらしいけど、割と普通に喜んでいる気がする。

 可愛い。


「じゃあこっちも新しく家族に加わったメンバーを紹介しとくか。まず、あの赤いAPL1に乗ってるのが、ドラゴンで自称俺の娘のニルファと、補助のために作った3姉妹の長女のヒルデ。あの黒いAPL2に乗ってるのが次女のエイル。白いAPL3に乗ってるのが3女のスルーズ。」

『よろしくですわ!』

『『『よろしくお願いします。』』』


 デカいロボットが3体お辞儀する様は、中々の迫力だ。


「最後に、今度結婚しようと思ってる、神聖オリュンポス王国第1王女、イリア・オリュンポス様。」

「よろしくのう!」


「これでも頑張って、誑し込む女の子は1人に抑えたんスよ?もう少しでもう1人メーティスから連れ帰ってくる所だったんすから。」

「まあ、及第点は出せる結果では無いでしょうか。流石に戦争を即時終結させて、更にドラゴンまで倒してくるとは私も予想していませんでしたから……。」


 呆れたようにナナセとイレーヌが話し合ってる。

 でもさ、これ不可抗力だからね?

 姫様と結婚するのが嬉しくない訳ではないけども!

 爵位が多少上げる言い訳になる程度の結果にするつもりだったんだけどなぁ。


 その後、馬車に乗りもせず女性陣がキャッキャと話し始めた。

 ニルファと3姉妹すら降りてきて会話に参加している。

 まあ、人形操作は機体から降りてても多少ならできるからいいけどさ。

 でも疲れてるから早く帰らない?


「ピュグマリオン男爵ですね?」

「ん?」


 警戒はしていたけれど、誰かに話しかけられるとは思わず、少し驚く。

 振り返ると、武官っぽい背格好の20代くらいの男が立っていた。

 ムッキムキの体にゴッテゴテの刺しゅうだらけの軍服みたいなのを着ている。

 もし前世に居たら、暴走族かな?と思う所だ。

 腰の剣が無ければ、バス停でも振り回してそうだ。


「確かにピュグマリオン男爵は俺だけど、誰だ?」

「失礼、私はフランツ・マジノ男爵。アクタイ王子殿下の使者としてここに来ている。」


 悪態王子?だれだっけ?


「第1王子じゃな。うちの長男じゃ。」

「どんな人?」

「軍部や親衛隊なんかを掌握しとるな。武官派閥のトップと言ってもいい。というか、おぬしの実家も元々はそこに所属しとったはずじゃぞ?」

「へ~。」


 知りませんでした。

 俺この世界にまだ半年ちょっとしかいないんで。

 もっというと、興味ないんで。

 てか、姫様に暗殺者送り込んだオッサンって事だよな?


「それで、どういったどういった用件で?」

「ピュグマリオン男爵が王都に戻ったら、可能な限り早く食事でもと仰せでな。今日帰ってくると聞いて、取り急ぎ駆け付けたわけだ。」


 え?いやだ。俺帰って妻たちとご飯食べるもん。

 暗殺者差し向けるやつとなんて食べたくないもん。


「そうですか。生憎本日は既に先約がありまして。次予定が空くのもいつになる事やら。なにせ、イリア王女殿下の指示の元忙しく動き回っているものですから。」

「……つまり、アクタイ王子殿下の誘いを断ると?」

「はい。そもそも、王都に帰ってきて早々に、こちらの予定も確認せずにそんな誘いをされても困ります。礼儀として、普通は先触れを出すものなのでは?」


 しらんけど。

 普通知らない人とご飯ってなったらある程度予定合わせてくれるよね?


「後悔しますよ?」

「……おい、今のは脅しか?俺はせっかく家族と再会できて気持ちよかったのに、邪魔されてイライラしてるんだ。今すぐ大人しく帰らないなら、この場で体積を10分の1くらいにしてやるぞ?」


 黒光りが奇麗な3号を前に立たせ、尚且つ3体のAPLも臨戦態勢にする。

 こっちは、早くおうちでぬくぬく家族とイチャつきたいんだ。

 それを邪魔している上に、そいつがイリアを殺そうとした奴だなんて、ふざけるにも程があるだろう?


「今日の所は引き下がりましょう。ですが、近日中にまた伺い」


 言い終わる前に、3号でマジノ男爵とやらの腰についてる剣を鞘ごと叩き折る。

 マジノ男爵は、折られた剣が地面に落ちるまで全く反応できていなかった。

 こいつ、筋肉は見せかけか?

 筋肉ムッキムキの人は、スピードも速いはずなんだぞ?


「今度、王城まで陛下に挨拶に伺う予定だから、どうしても話がしたいというならその時に改めて誘えとその王子に伝えろ。3分くらいなら立ち話してやるから。とりあえず、俺はアンタと話し合いたいとは思ってないってな。」

「…………わかりました。」


 マジノ君は、すごすごと帰っていった。

 何故この国の王子は、こうもろくな事しないのか。

 これだと、第2王子も期待できんな。


「恐らく、ダロスを自分の陣営に組み込みたかったんじゃろうが、タイミングが最悪じゃったな。」

「注文してたご飯が届いたタイミングで、知り合いが話しかけてきてお預け食らってるようなものっスもんね。」

「悪いな姫様。諍いなんて起こしたくないけど、姫様を殺そうとした奴なんて死ねばいいのにって思ってるから、一緒に飯とか無理だし。」

「妾も、殆ど友好関係もないしのう。仮にあの長男が死んだところで、役人が大変そうだとは思うが、別に悲しいとは思わんのう。暗殺者送り込んでくる兄なんて居ないほうがマシじゃ。……まあ、いてもらわん事には、妾がダロスと結婚できないんじゃが。」

「第1でも第2でもいいから、可もなく不可もなく程度の王様になってくれればそれでいいのになぁ。」


 これは、最悪この国から逃げるという初期のプランもある程度再考する必要があるか?

 いずれにせよ、姫様のパパンに姫様下さいって言いに行かなければならないんだけどさ。

 緊張するなぁ。


「てかさ、親衛隊の方々はさっきのマジノ君と一緒に先に帰っちゃったけど、あれでいいの?」

「ダメじゃろ。まあ、妾としてはいないほうが安心するがのう。守りはダロスだけの方が安心じゃ。」

「今日は、家に泊まっていくでしょ?」

「そうじゃなぁ。あの感じじゃと、王城に居ても気は休まらんじゃろうし、頼むかのう。」


 お姫様に頼られるのって気持ちいいなぁ。

 脳みそから何か変な物質が垂れ流されてる気がする。


「ダロス様、あちらでどのように姫殿下と過ごされていたのか、今夜じっくり話をお聞かせ願えますか?」

「掻い摘んで話してもいい?」

「ダメです。」


 朝までコースか。

 王様との謁見は、あっちの予定次第だけど明後日以降がいいなぁ。


「サロメは、どんな話聞きたい?なんでもいいよ。」

「私が寝るまで愛してるって繰り返してください。」


 それなら頼まれなくてもしたいよ俺。



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