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風に覚める。

作者: 泉末広

暑い暑いある日のこと。

青空と雨雲がしのぎを削るパノラマ被る。

なにしようかなんて、考えるふりしてみたり。

どうしようかなんて、考えるふりしてみたり。

道に貼り付いた影が歩幅の邪魔をする。

だめだめと首をふる草に歩数の数え方を間違える。

蒸し暑いある日のこと。

なにも持たずに旅立つ夢を見る。

満月と暗雲が鍔迫り合いする反響被る。

こうしようかなんて、考えるふりしてみたり。

そうしようかなんて、考えるふりしてみたり。

行き先を遮る悪天はいかがなものか。

大きなてるてる坊主こさえてみては?

うねる暗雲はそのうち引き連れる。

ここらで大きなてるてる坊主こさえてみては?

遠くなった足元眺めてる。

風にも揺れないてるてる坊主。

だめだめと首をふる草が風に揺れている。

昼も夜もない影に足元を見定めて。

遠くなった足元をゆっくりと踏みしめて。

冷めた汗が風に吹かれて覚めていく。


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