3 ガードナーとの再戦
「【豪風斬】!」
ガードナーが斧を繰り出す。
いきなりの渾身の一撃だ。
「これは――!?」
以前にも受けたことがあるけど、今回は威力がまったく違う。
周囲の空間が歪み、引き裂かれていく――!
「ちいっ!」
俺はとっさに魔力を前方に集め、盾を作った。
がぎぎぎぎぎぎ!
俺の魔力の大部分をつぎこんだ【ルーンシールド】が、ガードナーの斧の一撃で軋み、たわむ。
「【ルーンシールド】!」
俺はさらに二枚目の盾を出して補強し、奴の攻撃をどうにか打ち消した。
「……随分と強くなったみたいだな」
「『随分と』だと? この前みたいに余裕で俺を見下しやがって」
ガードナーが俺をにらんだ。
以前の対戦で俺は彼を圧倒した。
彼は魔王の力らしきものまで使って来たけど、それでも俺の敵じゃなかった。
ただ、今のガードナーはそのときと比べても、格段にパワーアップしているみたいだ。
しかも彼から感じる気配は――。
「お前、まさか魔族と……!?」
「融合した」
淡々と語るガードナー。
こいつ――俺と同じ強化方法を取ったのか。
ただでさえ、魔王の力の残滓と融合していたらしきガードナーが、さらに高位魔族辺りを取り込み、肉体も魔力も大幅に強化したんだろう。
こいつは、手ごわいぞ。
俺は警戒心を高める。
「あのときの屈辱を晴らすために」
ガードナーが俺を見据える。
静かな瞳だった。
静かなまま――狂気に満ちた瞳だった。
本能的に悟る。
こいつは、もう止まらない。
俺に対する妄執に取りつかれている。
そして、俺を殺そうと全力でかかってくる。
「止める方法はない……か」
「俺を止めたきゃ、殺してみろ! 俺とお前のどちらが上か……今日で決着だ!」
ガードナーが叫び、
「【身体強化】【魔力増幅】そしてぇぇぇ――【ルーンアックス】!」
斧を高々と掲げた。
その斧に黒いオーラが重なっていく。
魔族由来の魔力で斧自体を強化したのか!?
いわば魔斧と化したそれを、ガードナーは頭上で旋回させる。
ぶんっ……ぶん、ぶん、ぶん……っ!
旋回速度が次第に上がっていき、それに伴い、
ごおおおおおお……っ!
小型の竜巻が発生した。
「これは……!」
「今の俺はこんなことだってできる。今度はお前が追い詰められ、見下される番だぞ、カイン!」
次の瞬間、ガードナーが竜巻を放った。
「お前が立ちはだかるなら――俺はお前を倒す」
俺は覚悟を決め、聖剣を掲げた。
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