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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第10章 三度目の最終決戦

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1 ガードナー強化

「くおおおおおおおおおおおおっ……!」


 戦士ガードナーは全身から炎のような魔力を噴き出した。


 腕が、脚が、全身が強化されていくのが分かる。


 圧倒的な力が体の隅々にまで行き渡る。


 それは人間の限界をはるかに超えた力だ。


 そう、あのカイン・ベルストに匹敵するほどの――。


「ふうっ……」


 しばらくの間、魔力を高めたり、逆に引っ込めたりとコントロールしていたガードナーはやがて、ふたたび魔力を消して元の状態に戻った。


「体への反動もない……やっと魔力の扱いを完全に会得したぞ」


 ガードナーはニヤリと笑う。

 と、


「とうとう魔族の力を完全に制御できるようになったようですね、ガードナー様」


 小柄な青年が現れ、ぱちぱちと拍手を送る。


 現在の魔王軍残党において、魔将の地位にある高位魔族ルイグだ。


「……お前のおかげだ、ルイグ」


 カインへの敗北感から、さらなる力を求めていた彼は、そこで魔族ルイグに出会い、彼らのアジトに引き入れられた。


 現在、世界の敵となっている彼らの元へ赴くのは、人類への敵対行為だと分かっている。


 だが、さらなる力を得たい、という欲求には勝てなかった。


 そして、自身の体に魔族の体を取り込み、融合することで人間の限界を超えた力を得られると教わった。


 一度魔族と融合すれば、もう二度と元の体には戻れない――。


 そう聞かされても、ガードナーに迷いはなかった。


 強くなりたい。


 誰よりも、強く。


 その思いだけで、彼は魔族との融合手術を選択した。


 そして――圧倒的な魔力を得た。


 だが、それは容易にコントロールできるものではなかった。


 少し魔力を噴出するだけで、周囲に破壊の波が吹き荒れ、敵も味方もまとめて薙ぎ払ってしまうほどの威力を発現した。


 これでは、戦場では使えない。


 それからというもの、ガードナーは自身の魔力制御の鍛錬に時間を費やした。


 そして今日、ついにその技術が完成した。


「俺は――強い! 世界の誰よりも! 人間の誰よりも! 魔族の誰よりも!」


 ガードナーは歓喜の叫びをあげた。


「カイン……お前にも、もう負けんぞ。さあ、早く決着をつけよう……」


 いや、こちらから彼を訪ねて行った方が早いだろうか?


 確かカインは『戦団』にいると聞くが――。




 ――そして。




「し、襲撃だ! 敵軍が攻めてきた!」

「何……?」


 魔族の一人がやって来て叫んだ。


「例の『戦団』か?」


 こちらに対して最終攻撃の準備をしていると聞いていたが――。


「い、いや、違う! 相手は一人! だが、とんでもなく強い! すでに軍の三割がやられた!」


 魔族が青ざめた顔で報告する。


「ほう……?」


 ガードナーがうなる。


「何者だ?」


 問いつつも、すでに察していた。


「奴が、来たのか」

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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