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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第9章 聖なる力と魔の力

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3 聖なる力の探索


「『聖なる力』はこっちから感じます。うう、肌がぴりぴりするぅ」


 俺はヴェイルの案内で、その場所に向かっていた。


「もっと近づかないと正確な場所は特定できませんが、たぶん村はずれにある林の中じゃないかな、と」

「ああ、あの林か。そういえば小さな祠があったから、もしかしたらそこが『聖なる力』の出どころかもしれないな」


 俺が子どものころ、この林をよく遊び場にしていたことを思い出す。


 リアムやアベルと一緒に祠にも何度か行ったことがあったっけ……。


 懐かしい記憶に浸っていると、


「カイン?」


 前方から誰かが歩いてきた。


「リアム!」


 俺は思わず声を上げた。


「帰ってきてたの? もう、声かけてよ」

「悪い悪い、ちょっと用事があったんだ」


 俺は彼女に言った。


 やっぱり幼なじみに会えるのは嬉しい。


「その後でリアムのところに行こうと思ってた」

「本当?」


 リアムがジト目になった。


「あたしのことなんて忘れちゃったのかと思った」

「忘れるわけないだろ」


 俺は苦笑した。


「えっ、本当に――」

「大切な幼なじみなんだから」

「幼なじみ……」


 あれ?

 なんでガッカリしたような顔になるんだ、リアム……?


「そっか、そうだよね……ただの幼なじみだもんね」

「どうしたんだ?」

「なんでもない。べっ」


 べっ、って舌を出されてしまった。


「あれ? そっちの人は――」

「えっと、こいつは――」


 リアムも含め、村の人たちには死者兵のことは言っていない。


 いちおう、『魔王軍が村を襲ったときに備えて、村を守るための仕掛けをしてある』という程度の説明はしてあるけれど、『実は魔族が村を守っています』というのは言わなかったのだ。


 無用な混乱を招くかもしれないからな。


 さて、ヴェイルのことをどう説明するべきか。


「俺が所属する『戦団』の兵士だよ。別件で一緒に来てもらったんだ」

「へえ……あ、カインの幼なじみのリアムです。いつもカインがお世話になっております」

「ご丁寧にどうも。僕はヴェイル。元魔王軍の七魔将の一人にして、今はこの村のぐぼあっ!?」

「いや、こいつは魔族のコスプレ大好きな単なる一兵士だから。それじゃ、俺たち急ぐんで――」


 俺はヴェイルを一撃で悶絶させ、そのまま引っ張っていった。


「???」


 リアムは完全にハテナ顔で俺たちを見送っていた。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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