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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第8章 黒の魔剣士

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4 【天使兵器】戦、決着

「【魔力増幅】【耐久強化】」


 俺は補助魔法を同時発動し、魔力と防御力を高めた。


 おんっ!


 次の瞬間、【天使兵器】が光球を放った。


 俺がいる高度300メートルくらいの位置までまっすぐに向かってくる。


 ここで光球を受け止め、爆破し、地上への影響を抑える――。


 要するに俺自身を囮にして、周囲への被害を防ぐ作戦だ。


 ここまでは上手くいった。


 あとは俺があの光球を抑えこめるかどうか、だ。


「耐えるしかないな」


 ただ敵を倒すより、周囲に被害を出さずに戦うのは、ずっと難易度が高い


 それでも――やれるのは、俺しかいない。


 集中する。

 向かってくる光球の軌道を正確に測る。

 さらにタイミングも完璧に予測し、魔法を発動する。


「【バニッシャージェイル】」


 俺は魔力を檻の形に整形し、光球をその中に閉じこめた。


「【消去】」


 次の瞬間、光球は跡形もなく消滅する。


【バニッシャージェイル】。


 消滅呪文の一種で、この『檻』の中に入ったものを【消去】のキーワードとともに消滅させられる。


 効果範囲が狭いうえ、檻の中に対象を入れるという過程が必要なため、あまり実戦的な魔法じゃないが――今回みたいなケースでは役に立ってくれた。


 おおおおんっ……。


 地上で【天使兵器】が吠えた。


 光球がいきなり消滅したことに戸惑っているのか、動きが止まっている。


「今しかない……!」


 俺は急降下した。


 二発目の光球を撃たれる前に、奴を破壊する――。


 きゅいいいいいんっ。


 ふたたび悪魔の口元に光の粒子が集まってきた。


 やはり二発目を撃つ気か!?


「【祝福の矢】!」


 その瞬間、誰かが黄金に輝く魔力の矢を放った。


 ごうんっ!


 頭部にそれを食らい、【天使兵器】がよろめく。


「行け、カイン!」


 ターニャが叫んだ。


 先ほどの一撃は、彼女からの援護射撃だったようだ。


「よくやった、ターニャ! あとは俺が――【ルーンブレード】!」


 魔力を高め、剣の形にして具現化する。

 さらに、


「【ルーンブレード】【ルーンブレード】【ルーンブレード】……」


 二本、三本、四本――魔力剣を何重にも融合させ、爆発的に高める俺の切り札の一つを発動する。


 そう、魔王にすら大ダメージを与えた一撃を――。


「【ルーンブレード・豪刃(ごうじん)】!」


 俺が放った多重魔力剣による斬撃は【天使兵器】の巨体をバターのように両断したのだった。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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