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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 俺の根源

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11 魔剣

「魔剣……リヴァ―ル」


 カオスがささやくように告げる。

「ついに……手に入れた、ね……」


 その体が光の粒子となって消えていく。

 無数の粒子は、魔剣リヴァ―ルと呼ばれた剣の刀身に吸い込まれていった。


「君の……新たな力……その象徴となる……剣だ」

「魔剣……リヴァ―ル」


 アベルは黒い剣の名を呼び、握り締める。


「勇者として振るっていた……『白き力』は失われた……だけど、今……君の中には新たな――『黒き力』が宿った……それを……どう使うかは……君……次第……」


 剣から、カオスの声が響く。


 いや、もしかしたら――。


 もともとカオスとは、この剣に宿る意志のようなものだったのかもしれない。


 それが人の姿を取って、アベルの前に現れたのかもしれない。


「ありがたく使わせてもらう……」


 アベルはニヤリと笑った。


「聖剣よりも魔剣の方が、今の俺にはふさわしいな……くくく」




「――ここは」


 気が付けば牢の中だった。


 看守に受けた頭部の傷は塞がっている。

 カオスとの戦いの傷もダメージも、何もない。


 それどころか、全身から力があふれてくるようだった。


 手には、黒い剣。


「夢じゃない――俺は、新たな力を得たんだ……!」


 ぶんっ!


 魔剣リヴァ―ルを一閃し、牢の格子を切り裂いた。


「な、なんだ、貴様ぁ!?」


 近くにいた看守が驚いたように駆け寄ってくる。

 先ほど、アベルの頭部を痛打した看守である。


「その剣は!? 脱獄する気か!?」

「さっきの礼だ」


 アベルは剣を振るった。


 一撃。


 看守は胴体を両断され、倒れた。


「脱獄か……そうだな」


 黒い剣を肩に担ぎ、アベルは歩き出す。


「まずは外に出る。それから――」


 口元にニヤリとした笑みが浮かんだ。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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