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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 俺の根源

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9 黒と白と2

「助かる……道……?」


 アベルはハッと顔を上げる。


 救われたい、と思った。

 人類の裏切り者として捕らわれ、看守に殴られ、打ちどころが悪くて、そのまま死んでしまう――。


 あまりにも惨めな最期だ。


 こんな終わり方は嫌だった。

 だから、それを覆す方法があるのなら――すがりたい。


「必死だな」


 カオスはますます嘲笑を深め、


「俺たちが一つになれば、より大きな力を得るだろう」

「一つに……」

「融合だ。ただし――その場合、俺たちは元通りの『俺たち』ではいられない。おそらく、どちらかが消滅する」


 シン、と場が静まり返る。


「消滅……」


 アベルは息を飲んだ。


「そう、消滅だ。どちらかの意志が残り、もう片方は完全に消えてしまうだろう」


 カオスはこともなげに言った。


「自分が消えるのは嫌かな?」

「あ、当たり前だろ!」

「なら、それを防ぐ方法が一つだけある」


 カオスが言った。


「あらかじめ相手を殺した後で融合するんだ。そうすれば自分自身を確実に残せる」

「相手を……」


 殺す。


 アベルはカオスを見据えた。

 胸の奥から強烈な殺意が湧き上がる。


「――なるほど、つまり君を殺せばいいってことだ」

「殺せるものなら、な」


 カオスがニヤリとする。


「だが俺が君を殺せば――俺こそが本物の『アベル』となる。それを忘れるな」

「なら俺も同じ言葉を返そう。殺せるものなら――」


 アベルが突進する。


「殺してみろ!」


 そして白い世界で、アベルは己の存亡をかけた戦いに挑む――。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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