6 魔力アップ完了
【宣伝】
『実家を二度追放された俺、弱小国に拾われて無双の英雄となる。【スキル鑑定・極】が発現~』
『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ~』
それぞれ連載中です!
広告の下に小説ページへのリンクがありますので、ぜひお読みください~!
「ちっ、そう簡単に――お前に取り込まれてたまるかよ!」
シャドウが突っこんでくる。
こっちは両手両足が折れている状態だ。
肉弾戦なんて不可能。
なら、この一撃に賭ける――!
「【ルーンブラスト】!」
俺が放ったのは、ありったけの魔力を込めた光弾だった。
その直径は100メートル以上はあっただろうか。
シャドウに逃げ場はない。
受け止めるか、吹き飛ばすか、二つに一つ。
「が……あああああぁぁぁぁぁっ……!?」
シャドウはそれを受け止めようとして――なすすべもなく飲みこまれた。
しばらくの後――。
その場には、俺しか残っていなかった。
「あいつは……シャドウは、消えたのか……?」
「そんなわけねーだろ!」
「うわ、びっくりした!?」
俺の内部から声が聞こえたのだ。
「俺はお前で、お前は俺だって言っただろ。表裏一体だって。だから消えねーよ」
と、俺の内なる影が告げる。
「まあ、癪に障るが……お前の中に戻った、ってとこだな」
「――ふう」
気が付けば、俺は元の場所にいた。
「え? あの、大丈夫……?」
ターニャが戸惑ったように俺を見つめていた。
「……ああ、大丈夫だ」
グッと拳を握り締める。
全身から、力が湧き上がるようだ。
魔力が――以前の数倍にアップしているのが分かった。
シャドウの魔法能力を完全に俺の制御下に置くことができたんだろう。
「ん? 魔力が随分と上がっているのだぞ」
ターニャが目を丸くした。
「理由は分からないけど……」
「ちょっとしたコツをつかんだんだよ」
俺は適当なことを言ってごまかしておいた。
「ただ、そのきっかけはターニャがくれた。ありがとう」
「ん。それほどでも」
ターニャが偉そうに胸を張った。
「やっぱりあたしは有能超絶美少女僧侶だぞ。うん」
「いや、そこまで褒めてないけど」
「むむ」
「あ、感謝してるのは本当だから!」
「なら、よし」
一瞬ムッとした顔になったターニャだが。俺が重ねて言うと、すぐにご機嫌になった。
俺はターニャに今後の予定について話した。
「十日後に新たな勇者が選ばれる儀式があるんだよな。そのときに、またここに来るよ」
「それまでどうするつもりなのだ?」
「魔族を少しでも減らす。こうしている間にも各前線基地から魔族がいくつもの国を攻めているはずだ」
説明する俺。
「それを撃退する」
幸い、魔力もアップしたし、今までよりも楽に戦闘を進められるはずだ。
「私も行くわ」
と、シリル。
これより十日後、俺の運命は大きく動き出す――。




