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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 かつての仲間たち

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9 戦士ガードナー

 ガードナー・アクス。


 彼は当時、伝説の傭兵として名を馳せていた。


 幾千の戦場を渡り、不敗――。

 まさしく生ける伝説である。


 勇者パーティにおいても最強の前衛として存分に腕を振るった。


 アベルも、彼には幾度となく助けられたものだ。


 その彼とこんな場所で出会うことになるとは。

 ……といっても、この世界の彼はアベルのことを知らないだろうが。


 ガードナーは巨大な戦斧を掲げた。


「来い、魔族ども!」

「人間が!」


 ボルグを始めとする五体が火炎や雷撃を降らせる。


「おおおおおっ、効かん!」


 ガードナーはそれを斧を振り下ろして起こした風圧――いや、ほとんど衝撃波といっていいそれで吹き飛ばしてみせた。


「な、なんだと……!?」

「お前らだけ飛び道具ってのは、ちょっとずるくねぇか?」


 ニヤリと笑って、ガードナーは大きく跳び上がった。

 信じられないほどの跳躍力で、空中の魔族に迫る。


「【旋風斬り】!」


 振り回した戦斧が、二体の魔族を両断した。


 残り三体――。


「くっ……馬鹿な!」


 慌てたように空中で後退しながら、ふたたび魔法攻撃を放つボルグたち。


 が、先ほど同様にガードナーは戦斧の風圧で防いでみせた。


「むんっ!」


 そして、戦斧を投げつける。

 回転しながら飛んでいった戦斧が二体の魔族を斬り裂いた。


 魔族の残りは一体――ボルグだけだ。


「つ、強い……やっぱりガードナーは強い――」


 アベルはその戦いぶりに呆然となっていた。


 これなら自分も解放されるだろう。


「……おのれ」


 ボルグは空中から地面に降り立った。


「ほう。地上戦か。いい度胸じゃねーか」

「いつまでも空中に逃げているなど、魔族としての誇りが許さんからな」


 ボルグが剣を抜く。


「気に入ったぜ」


 ガードナーが戦斧を構えなおす。


 と、ボルグがこちらに目配せをしていることに気づいた。


(あいつ……!)


 おそらく彼はこう言っているのだ。


 自分が正面から引きつけるから、背後からの不意打ちでガードナーを殺せ、と。


 ボルグの味方をしてガードナーを殺すべきか、それともガードナーの勝利を信じて傍観あるいは加勢すべきか。


 アベルは選択を迫られていた――。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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