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魔王よりも強い【荷物持ち】は滅亡した世界から過去に戻り、『二周目の世界』を圧倒的な強さで無双する。  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第10章 三度目の最終決戦

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8 最悪の同盟


「どうして、アベルがここに……」

「性格には彼の精神体だ」


 シャドウがニヤリと笑った。


「彼の持つ魔剣と俺の魔力をもってすれば、不可能ではない。相応のリスクは伴うが――」

「リスクだと?」

「ああ、心配するなよ。お前にはなんのリスクもない。リスクを負うのは、奴の方だ」

「ここで敗れた場合、俺の精神は四散するそうだ。要は心が死ぬということ――」


 アベルが凄絶な笑みを浮かべた。


「もう二度と『俺』という存在は回復しないし、再生もしない。魂を失った抜け殻の肉体だけが残る」

「アベル……」

「だが、そうはならない。俺とこのシャドウでお前を徹底的に打ちのめす」

「アベル――」

「復讐の時だ、カイン」


 アベルが俺を見据えた。


「そして、すべてに決着をつける」




 静寂の世界で今――俺とアベルの、最後の戦いが始まる。

【大切なお知らせ】

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なろう版から4割近く書き下ろしているので、既読の方もぜひ!

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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