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鉄道で往く人生に幸あれ  作者: 東神奈川の幾等
第一章 
3/10

縁の下の力持ち1

「ああーもう、、」


俺は今日も一人でデスクの上で伸びている。

同僚からは仕事しろ、と苦笑されるが、そればかりは仕方がない。


最近面白くなくなってきた。


親からは将来のため将来のためと否応なく勉強を四六時中させられ、なんとか一流と言える大学に合格し、卒業。今や一流企業の会社員となっているはず、だった。


突然だが、俺は金が好きだ。


金というのは、仕事をやった分だけ金に変わり自分に支払われてくる。

もちろんいくつかは差し引かれるが。


だが、俺はこのような金のまっすぐさが大好きなのだ。

別にギャンブルにはまっているとかそっち方面ではないが、とにかく嘘をつかない金が大大大好きだった。


はずなのだが。


ここのところ、何故かボーナスが上がらない。仕事をしてないからだって?そんなことはないさ。

事実、俺はほかの同僚よりも多くの仕事をこなし、会社に貢献している。だが、なぜかそれほど仕事もしていないヤツらが給料やらを上げてもらっている。


そのことをまた別の同僚に話したら、


「当たり前だろ。お前は人付き合いをみんな断っているじゃないか。上司の誘いも、だ。

そんなのは上司から嫌な風に思われてんだろ?」


なんて笑いながら言われた。


だが、俺はそんなやり方は嫌いだ。

上の人にヘコヘコして、お世辞をいったり愛想笑いなんかで金を稼いでいるようなやり方は気に入らない。


俺はただ、仕事を毎日こなしにこなし、仕事をやったもん勝ちというやり方を望んでやっているだけだ。


それなのに、どうして理解してくれないのだろうか。


そんなことが続けば、自然と鬱憤が溜まってきて、仕事をしたくなくなるのも当然だ。



そんなとき、同じ部署の先輩から声をかけられた。



「なあ、お前今週末空いてっか?ちょっと付き合ってもらいたいんだけど?」


声をかけてきた先輩の見かけは20くらいで、俺とほとんど変わらないように見える。だが、この人は俺よりも2つ年上だ。


「ええ、、今週末はちょっと、、予定があるんで、、」

「ウソつけ。どうせ一人で仕事こなしてるだけだろ。なあ、別に会社付き合いとかそういうんじゃなくてよ。ちょっと俺の趣味に付き合ってもらいたいだけなんだわ。な?頼むよ。」

「はあ、そういうことなら考えt「おっ!来てくれんのか!!じゃあ日曜の10時に浅草な!」

「えっ、あっちょ待」


そう言って彼は早足で戻っていった。

半ば一方的に約束させられてしまった。


「はあ、だるいけど、行くか、、」


たまには仕事をしないで遊びに?行くのも気分転換にはちょうどいいのかもしれんな。

怪しいけど。

次回は今週末までに投稿します。

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