私の女装(すがた)は好きですか?
女装をしている、主人公 湯民 ゆき(ゆたみ ゆき)の一夏のお話です。
賭けをした。
人生で、1番大きな
結果がどうあったとして、私が、一生忘れることは無い思い出
自分の名前は、湯民 ゆき(ゆたみ ゆき)
17歳の、高校生
他の人と、明確に違うところと言えば”女装”していること、だろう
私は、この女装も、個性だと思っている。
自分を、そのまま表現できるこの姿が、私は、とても好きだ。
だからこそ
誰に、なんと言われようと、自分の意思以外でこの格好を辞めるつもりは無い。
あの夏
夕暮れの教室で、告白をした。
自分よりずっと歳上の、先生に
担任の、寄仲先生に
彼は、とても、厳しくて、とても、優しい人
私が、他校の不良に絡まれたときに、助けてくれた。
自分を助けてくれたのは、ありきたりで、当たり前のことだったかもしれない。
でも
それでも、彼の事が好きになった。
だから、伝えた。
「先生」
「私、先生の事が好きなんです!」
とても、心臓が高鳴っていた。
張り裂けてしまいそうなくらいに
「すまない」
先生から帰って来た答えは、その一言だった。
私は、気まずくなった。
それと同時に、何を言ったら良いか、わからなくなった。
少しの間、静寂が続いた。
蝉の声が、うるさいくらい、鼓膜に響いていた。
「先生」
私は、1つだけ聞きたかった
ほんの、ほんの少しの、卑しさだった
でも、だからこそ聞いた
「私の女装は好きですか?」
これは、夏の思い出
初投稿で、拙い部分もあると思いますが、これからもよろしくお願いします。