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しゃねるのにっき  作者: しゃねるちゃん
4/9

8月10日

今日は忘れてしまいたくなるような一日だった。


午前中は洗濯をし、買い物をし、残りの時間は甲子園を見ていた。

山梨学院高校がサヨナラホームランを打たれたときの心境は察するに余りある。

二年半の青春が突如終わりを告げる無慈悲な一打。

いやそれ以上か。

それを目にしたとき、私は諦念に似た脱力感に見舞われた。

テレビをつけるだけで他人の情動をカメラを通じて覗き見て、その結果に浅い知識で賞賛や文句を軽々しくつける。

我々に一体なぜこのような権利があるのだろうか?


午後は散々だった。暇つぶしに市立の図書館に行ったのだが、暑さを凌ぐために集まった初老の人々を始めとした老人の集まりと化していたのだ。ページをめくる音。席を立って歩く音。すべてが雑音でしかない。おまけにクーラーの効きが悪く、一時間とせずに帰宅することになった。


私の通う大学の、1音でも発したら皆に睨み殺されるかのような重みを持った図書館が恋しい。


最後に本日のメインディッシュだ。

私はその直前に物事を決めるのが嫌いだ。

またそれに伴い私に迷惑をかける人間は更に嫌いだ。

「なんとかなる」という無根拠な戯言をほざく人間には虫唾が走る。

私の友人は冗談も言い合うことができる仲ではあるが、何故か物事を寸前に決める人間が多い。


今日も明日の予定を突然彼に決められた。

実に不愉快だ。

人生とは盤石でなくてはならない。

予め予定していた結果の80%が得られると考えて生きねばならない。

常にそうした考えのもと生きていると、1つ生じたイレギュラーに神経をすり減らすことになる。

私はあまり他人と群れる方ではないと自負しているので、これが社会に出たあと悪影響となる自覚はあるのだが、どうしても改善できない。いや、変えようとは思わない。

むしろ何かを改善すべきなのは相手方であるのは明確だ。

私の明日を乱すクズ。今すぐにでも消えてほしい。

もしくは明日私自身が消息を断ってしまいたい。


これではただの愚痴ではないか。

ピアノの上達の為、右脳と左脳の活性化の為、その時感じた感覚を言語化しなくてはいけない。


私は今、血流に乗った怒りに体中を焼かれているような気分だ。


せめて健康な睡眠を確保するため、美味しい焼きそばを食べ、ピアノで満たされてから床につこうではないか。


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