リオズ親衛隊 第三回 会議
リオズ親衛隊本部〜〜〜
ボルタ
「あの王子に馬で負けた…。」
ドラア
「なんだって!お前が?」
一同がざわつく。
イェータ
「へえ、やるじゃないの、あたしも何か勝負してみようかしら。」
イェータは大男でスキンヘッドだが青いアイシャドウと真っ赤な口紅、耳には特大のイヤリングが揺れている。
ボルタ
「ところで…、リオちんが顔をみられてしまった。」
ドラア
「なに……。」
ボルタ
「エルヴィア王と司祭、大臣3名。」
はあああ〜〜〜〜〜〜〜〜
と円卓のファンクラブメンバーは一斉にため息をついた。
ボルタ
「特に司祭は要注意だ。リオちんの顔をべたべた触って鼻息荒くしてたからな。」
ピーテ
「べたべた……触っただと……?私のリオちんに?」
貴公子のようなピーテがゆらりと立ち上がった。
ドラア
「お、落ち着け、ピーテ!相手はこの国の首脳陣だぞ。」
ソンム
「バレなければいいだろ、俺が腕をへし折ってやる。」
ドラア
「まあ、待て!この先、その司祭がリオちんに手を出すことがあれば絶対に殺す。
もう少し様子を見よう。」
イェータ
「そうよ、エルヴィアはまずいわ。」
ピーテ
「ふう………了解した。」
ドラア
(日頃物静かなピーテはリオの事となると理性が吹き飛ぶからな。)
ボルタ
「ああ、そうそう、あの王子がリオちんに護衛を依頼したぞ。すっかり忘れてた。」
ドラア
「ああ……やっぱりな、そうなる予感はしていた。」
ソンム
「リオちんは本当にクセになるんだよな。あの笑顔とか。」
ピーテ
「その王子も要注意だな。」
イェータ
「そうねえ、明日はあたしだし、ちゃんと王子の様子を見てくるわ。」
ドラア
「頼んだぞ。」
つづく