リオズ親衛隊 第二回 会議
〜リオズ親衛隊本部〜
ソンム
「というわけだ。」
ドラア
「初日にして掟を3つも破ったのか、さすがリオちん…というべきか。」
ピーテ
「しかも本人、破った事にさえ気づいてないんだよな。うくく、リオちんらしいや。」
イェータ
「それでえ、あの王子はどんな様子だったのん?」
ソンム
「特に…これといって変わりはなかったような気がする…。」
ふう〜と5人は一斉に安堵した。
というのも、リオが受けたクエストの依頼人は男も女もリオに恋してしまうのだ。
その結果、親衛隊メンバーは次々と依頼人を暗殺しなければならなくなるのだった。
ボルタ
「明日は俺だな、リオちんにもう一回掟を釘さしとくよ。」
ドラア
「頼んだぞ。」
ピーテ
「おい、ソンム、さっきから何をニヤニヤしてるんだよ。」
ソンム
「いや………、な、久しぶりに落っこちたリオちん抱っこしたら、少し色っぽくなっててな…。」
「なにっ!」
4人がざわめく。
ボルタ
「明日も落っこちないかな!リオちん!いや……溺れるのも悪くない…!」
ピーテ
「ああ、くっそ、早くクエスト終わらせてくる!」
イェータ
「あたしも!」
ドラア
「りおち〜ん!」
ソンム
「それにしてもあの王子…。」
ソンムは顎に手を当てて思い出したように言った。
ドラア
「ん、エルヴィアの王子か?」
ソンム
「ああ………、独学なのだろうが…動きがアサシンだ。
王子でなくばスカウトしたいところだ。」
ドラア
「それほどか!」
ソンムは頷いた。
ボルタ
「へえ…面白そうだな、俺も試してみるか…。」
ボルタはペロリと唇を舐めた。
つづく