新アサシン誕生とアサシン海老フライ
クリシュナはネマン導師の前に跪き、ブレードを授かった。
そして左腕にアサシンの焼印を押された。
クリシュナは声を出さずに耐えている。
ネマン導師
「これでお前は正式なアサシンだ。アサシン教団の一員として世界を平和に導け。」
クリシュナは頷いた。
クリシュナ
「掟は?」
ネマン導師
「掟?特にないが。」
クリシュナ
「へえ………。」
リオ
「王子様ああ〜。」
リオがバタバタ神殿に入ってきてこけた。
ネマン導師
「これ、少しは落ち着かんか。」
リオ
「うう、、すみません…。」
クリシュナ
「リオ、もう俺は王子じゃない。」
リオ
「あ、そうっすね。じゃあ……ただのクリシュナ?」
クリシュナ
「ああ。」
リオ
「クリシュナ!プレゼントあるっす!」
リオがクリシュナの手を引っ張って走り出した。
アサシン教団の本部がある街のはずれにある小さな家に連れて行った。
リオ
「じゃーーーん、この家、クリシュナのものっす。」
クリシュナ
「俺の?」
リオ
「ホワイトタイガーを売ったお金で買ったすよ。クリシュナは元王子様だから綺麗な家がないと不便っすよね。」
クリシュナ
「そうだな、有難い。ところで、リオは家があるのか?」
リオ
「俺はアサシン教団の本部の部屋を借りてるっすよ。クエストで忙しいからほとんど部屋にはいないすけど。」
クリシュナ
「なら、リオもここに住めばいい。」
リオ
「え!俺が?」
クリシュナ
「あの金は半分やると言ったはずだ、この家は半分お前の家だよ。」
リオ
「わかったっす。個室は二つあるから一つもらうっすよ。」
リオはへにゃっと笑った。
クリシュナ
「じゃあ、俺は何かクエストこなして稼いでくる。」
リオ
「了解、そうだ、これ!」
リオは鍵を渡した。
クリシュナ
「ああ…。」
リオ
「俺も稼いでくるっす。」
リオはバタバタと走り出した。
クリシュナ
「リオ!」
リオ
「?」
クリシュナ
「今晩、何か美味いもの食べに行こう!」
リオ
「了解っす!」
リオはへにゃっと笑って、こけた。
…………………………………
リオ
「新しいアサシン、クリシュナにかんぱーーい!」
5人のアサシンはぐいっと大ジョッキのビールを流し込んだ。
クリシュナ
「……………。」
クリシュナもはにかんでビールを飲む。
クリシュナ
「ところで、何故お前たちもいるんだ?」
ボルタ
「いやあ、たまたまだぜ。、たまたま。」
ソンム
「俺たちはここでいつも飲んでるんだよ。」
イェータ
「そうそう、二人がこの店に入ってきてびっくりしたわよ。」
クリシュナ
「へえ。」
ピーテ
「リオ、何頼む?私が頼んであげるよ。」
ピーテはデレデレしながらリオの面倒を見ている。
机の上にドカンと大きなチキンレッグが山盛りで出てきた。
リオ
「俺、エビフライ!」
ピーテ
「うん、任せて。」
ドラア
「ビールおかわり。」
イェータ
「トマトサラダも。」
ソンム
「アサシン風牛すじ煮込み。」
ピーテが店の女性を捕まえて注文する。
ドラア
「ところでリオ、家を買ったんだって?」
リオ
「ういっす。クリシュナへのプレゼントっすよ。」
ボルタ
「マジか!スケールでかいな。」
リオ
「へへ、それでクリシュナと一緒に住むことになったっす。」
ぶはーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
5人のアサシン、ファイヴナイツはビールを吹き出した。
リオ
「もう、先輩方!」
クリシュナ
「おいおい。」
ドラア
「一緒に住む!?」
ソンム
「なんでだ?」
リオ
「部屋が一個空いてるから。」
ピーテ
「リオ…、私の家には部屋が6っつも空いてるよ。」
ピーテが悲しそうな顔をした。
クリシュナ
「まったく…何を考えてるか知らんが、お前らが心配するような事は何もないぞ。」
リオ
「そうっすよ、男同士っすよ。何もないっす。」
ドラア
「だ…………だよな、ははは。」
イェータ
「そうよ、そうよね。さあ、飲みましょうよ!」
ピーテ
「お、おお、アサシンエビフライ来ましたよ、リオ。」
リオはヤッホーうと喜んでアサシンエビフライにかぶりついた。
リオ
「クリシュナも食べてみて、美味しいっすよ。あーーん。」
リオはクリシュナの口に食べさせた。
ファイヴナイツの目が光った。
クリシュナは食べながら笑った。
クリシュナ
「リオ、他のやつらにも食べさせてやれ。」
リオ
「おお、もちろんっす!」
途端にファイヴナイツの顔がほころんだ。
真っ赤な顔でエビフライを口に入れる。
皆、恍惚の表情だ。
クリシュナは笑った。
リオもへにゃっと笑った。
つづく




