ウォークインクローゼットにて
クリシュナは続きものの探偵小説の最終巻をついに読み終えた。
疲れているのに面白くてやめられなくなったのだ。
クリシュナ
(まさか、あいつが犯人だったなんてな………。)
すっかり目が覚めてしまったクリシュナはウォークインクロゼットに入ってリオの寝顔を見つめた。
クリシュナ
(本当に綺麗だな……こいつ。)
リオのほっぺをつついてみる。
リオ
「むにゃ〜むにゃ〜むにゃ〜。」
リオは口をパクパクさせた。
クリシュナ
(ぷっっっw面白い!)
リオの白い髪を触ってみる。
クリシュナ
(不思議な色だな…虹色にも見える。)
リオがへにゃあ〜と笑った。
クリシュナ
(はは…どんな夢見てるんだろう!)
その時、クリシュナは大勢の気配を感じた。
寝室の扉が開いた音がする。
クリシュナの後ろで囁き声が聞こえた。
ドラア
「8人」
クリシュナ
「!」
クリシュナ
「お前…アサシンだな。」
ドラアは自分の曲剣をクリシュナの胸に押し付けた。
ドラア
「来るぞ…。」
ウォークインクロゼットの扉が派手に開き、真っ黒なローブを着た集団がなだれ込んできた。
クリシュナは雄叫びを上げながら突撃。
ドラアもブレードで流れるように首を掻っ切る。
黒いローブのやからの後から紫ローブが3人現れた。
紫ローブは一人一人が手強い。
クリシュナとドラアは一人の相手をするので精一杯だ。
ついにドラアが背後を取られた。
ドラア
(しまっ……………!)
その時天井からの飛燕暗殺でリオがドラアの後ろの紫ローブにとどめを刺した。
それに怯んだ紫ローブの隙をドラアは見逃さなかった。
ドラアのブレードが首を切り裂く。
クリシュナもようやく紫ローブをぶった切った。
リオ
「先輩を守れたっす……よ……よかったっす……。」
リオはへにゃっと笑った。
ドラア
(ああ……もうやばい!)
ドラアはリオを大きな腕で力一杯抱きしめて頭にキスした。
リオ
「せ、先輩!痛いっすよ〜。」
クリシュナ
「よくやったな、リオ。」
クリシュナもリオの頭をポンポンたたく。
リオはへへ〜と言ってニヤついている。
クリシュナ
「それにしても、なんだこいつら。」
ドラアは敵の首にかかっている飾りに目をやった。
ドラア
「コデイン教だ。」
クリシュナ
「なるほど、ついにエルヴィア王家にまで手を出し始めたって事か。」
ドラア
「しかし…怪しいな。内情が筒抜けすぎる。」
クリシュナ
「たしかに、この宮殿に俺が一人でいることは伏せているはずだ。」
ドラア
「いるな……裏切り者。」
クリシュナ
「ああ…………しばらく城に通ってみよう。」
クリシュナ
「ところで……いい加減離したらどうだ?」
ドラア
「あ……ああ」
ドラアの腕の中でリオがふがふがもがいていた。
つづく




