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CONTINUE・25 how to use~使用方法~3


「さぁ!始めよう!」


 そう呟きながら魔法を使う準備をし始めた。

回復するだけならばここまで慎重に準備をする必要はない。

はっきり言って仕舞えば適当にやっても治せるのだ。

しかし、今回は違う彼女の火傷を治すには適当なやり方では完治させる事が出来ない。

実を言うと火傷の治癒は彼女で2人目なのだ。

1人目はここで治癒を始めて直ぐに当たったのだがその時は姫さん達と同じやり方ではやったのだ。

結果1人目の火傷は痕が残って仕舞い完治したとは言えない残念な結果になってしまった。

それから何人も治癒しその過程で違和感を感じ色々と試しながらやって今回の治癒法を見つけた。

そして彼女がその最初の1人としてここに運び込まれた。

本当なら検証とか色々とやって確実に出来ると言える様になってからやりたかったがそんな事を言っていられない。

ぶっつけ本番で不安は残るがやるしか無い。


「少しだけ辛抱してくれ、絶対に治してみせる!」


 自信なんて無い………はっきり言ってただ自分に出来ると言い聞かせているだけだ。

それこそ不安を隠す為に言っているのだ。

最悪失敗しても俺が死ねば【コンテニュー】の効果でやり直せるかも知れないがもしも効果範囲外で回復魔法を使った後の時間で復活したらと考えると失敗が出来ない。

それが俺の不安となっている。

だから成功させたい………。

それにここで成功しておけばもし何かの拍子で時間が戻って彼女がまた火傷を負っても治してあげる自信が付く。

だから………。


「必ず成功させる!先ずは足先からだ!ヒール!」


 俺は力を手の平に集めるイメージでヒールを発動させた。

その手を彼女のつま先に触れる様にしながら足首まで動かした。

すると触れている箇所だけにヒール特有の光が出てその場所の火傷が逆再生の様に治っていった。

キモ!グロ!治ったのは良かったけど絵面がキツイな…………。

けどこれで彼女を治して上げる事が出来る。

後は今のままだと片手でしか回復出来てない。

これじゃ回復しきるまで時間が掛かり過ぎる………だから両手で使える様にして効率を上げるだけだ。

俺は両手にそれぞれにヒールが発動する様にしながら先に発動させていたヒールで彼女を治していった。

それから暫くは集中を切らさない様にしながら治癒をし続けた。

10分位やっていただろうか。

つま先から始めた治癒は足の付け根辺りまで治っている。

しかし、これだけの火傷を完全に治すのはやはり難しい………本来は上級の回復魔法を使い全身を一気に治すのだろうが今の俺では使えない…………。

効率ははっきり言って悪い………しかし、その悪さを無視するだけの価値がこのやり方にはある。

もし、俺が上級回復魔法を使えて尚かつこのやり方を使いこなせたら?。

そうすればもしかしたら失ったアルバートさんの腕も治せるかもしれないのだ。

…………それにしても治せる人間が俺しかいないとは言え女性の………それも裸の人を治癒させるって大丈夫なのか?。

完全に治った時いきなり襲われたりしないよな?。

取り敢えず足は終わったから次は腕を治し………腕は最後の方が良いか?………いや、恐らく今は身体もこれだけの火傷を負っているから神経の殆どが死んでいる筈だ。

詰まり腕を最後にすると痛みで発狂するか或いはショック死する可能性がある。

となればやはり先に腕を治さなければならない。

と言う事で今度は手の指先から始めよう。

俺はそのまま先程と同じ感覚で今度は片腕ずつ治して行く…………流石に彼女の体を跨いで両手同時は………ね?。

ふと手に違和感を覚えた………。

一体何が?そんな風に思って手を見ると治ったばかりの手の平で俺の手を握って来ていた。

え?俺はいきなりな事に驚き動きを止めて仕舞った。

どうして握られているのか分からなかった…………彼女は意識を失っている筈なのに。

そう思い彼女の顔を見ると彼女は目を開けてこちらを見ていた。

いつの間に彼女は目を覚ましたのだろう………少なくとも足の治癒を始めた時はまだ気を失っていた筈だ。

………詰まり足の治癒の間………又は腕の治癒を開始した後に目を覚ましたと言う事だ。

どうすれば………そんな風に考えていると彼女は焼け爛れ上手く声の出せない口で話掛けて来た。


「…………あ゛……り゛…が………どゔ」


 俺に礼を言い彼女はそのまままた気を失った。


「…………………礼にはまだ早いっての」


 俺はそれに戸惑いつつも気を引き締め直し再び彼女の治癒へともどって行った。






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