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「魔女の賛美歌(カンポサントの変奏曲集)または異なる作曲技法による墓地と信仰をテーマにした13の歌曲集」第11番 〜アゼリカとリリカのアルマンド〜

作者: 黒実 音子

1

七つの新月の三日月草原の恋する風の中

村の子アゼリカと、夜の子リリカの

お茶会を開きましょ


スコーン、木の実に、ブドウのパイ

ほんの少しのワインと、ミントにパン

お友達を呼んで、心を着飾って

永遠を祝いましょう


だけど、時はいつか

全てを飲み込んで

いつの日にか、何も残さず

消えて無くなるでしょう


==================

冷たい冷たい、主のこの世界で

大切なモノを語り合いましょう

きっときっとそれは永遠の

永遠のお茶会の日

==================


さぁ、踊りましょう

月夜のアルメイン

さぁ、踊りましょう

草原のガリアルド

手と手を繋ぎリュートの音で

ワインを飲み干して




2

ケーキを食べたら、お次はビスケット

サンドイッチ、キャビア、チョコレート

アゼリカのわがままも、リリカの欲も

恋の実で大人しく


木漏れ日求めて集いましょ

何処までも続く平原で

誰も知らない秘密の集会

いつまでも語らいましょう


人生のほんの少しの

痛み、傷跡など

オシャレと素敵さで

包み込んでしまうのです


==================

永遠の時間の短さを

アゼリカ、リリカは知っていたけれど

ホントの永遠に恋してた

永遠に恋をしてた

==================




3

あれから100年、三日月草原の恋する風の中

村の子アゼリカと、夜の子リリカは

もう何処にもいない


スコーン、木の実に、ブドウのパイ

ほんの少しのワインとミントにパン

何も無くなって、誰もいなくなり

荒れ果てた草原に


だけど、ホラごらん

痛み、傷跡など

オシャレと素敵さで

包み込んでしまうのです


==================

冷たい冷たい、主のこの世界でも

素敵な素敵な物語り

きっときっとそれは永遠の

永遠のお茶会の日

==================


==================

冷たい冷たい、主のこの世界で

大切なモノを語り合いましょう

きっときっとそれは永遠の

永遠のお茶会の日

==================

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