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愛と狂気を少しだけ  作者: 中原春瑠
3/7

僕が家に帰ると

※残酷な描写が含まれます。心臓の弱い方や、苦手な方は閲覧を控えることをおすすめします。

今からとても奇抜で信じ難い話をしようと思う。

誰が何を言おうと、これは僕の目の前で実際に起きた事だ。いや、『起きている』と言った方が正しい。なにはともあれ、これは事実だ。


目の前に血にぬれた肉塊がある。もし、これを人間だと認めてしまうと、今日の夜に食べた、さばの味噌煮やら大根の味噌汁やらが形を変えて僕の口から出てきそうなので、あくまでただの肉塊とする。


さらに言えば、ここは僕の家だ。僕の家のキッチンだ。キッチンに立つのは主に……あ、やばい。

喉の奥に酸味が広がる。

慌てて左手で口を抑えたが、やはり出てきてしまった。

僕の口から出てきたものと血の匂いが混ざり合い、なんとも言えない刺激が鼻を襲う。


これは一旦外に出た方がいい。


玄関のドアを開け、外の空気を吸……おいおいまじかよ。


ドアを開けたその目の前に肉塊がもう1つあった。僕の家の玄関前を真紅に染め上げ、レッドカーペットを作り上げていた。急いでドアをしめ、そのドアにもたれかかる。

何が一体どうなっているんだ。


……状況を整理しよう。


僕はつい10分前にバイトから帰ってきた所だ。えらく喉が乾いていたので、何か飲もうとキッチンに向かった。うちはリビングとキッチンが繋がっているので、リビングのドアを開けた。その時にとてつもない異臭がしたので、鼻を手で覆いながらキッチンへ急いだ。すると肉塊が1つあった。具合が悪くなった僕は外に出ようと玄関の扉を開いた。そしたらもう1つ肉塊があった。


……おかしい。バイトから帰ってきたときは、玄関に肉塊なんて無かった。ということは……


あれやこれやと思考を巡らし、しゃがみ込んだ矢先、頭の上が暗くなった。驚いて上を見上げると、そこには


男が、ひとり立っていた。


逃げなきゃ。


立ち上がって振り返り、ドアノブに手を掛ける。

その時に背中からみぞおちの直線上がとても温かくなった。


ふとそこに目を向けると、銀色の鋭利なものが顔を覗かせていた。


「ぅあっ……あああっ…」


声帯が情けない音を出した。


その場に倒れ込んだ僕に、馬乗りになった男は、息を乱しながらナイフを振りかざした。






ああ……僕は死ぬんだ。ろくに何もしていないのに死ぬんだ。こんな早く死ぬなら、親孝行でもすれbびsjぅぁbぇぅ



















『今日のニュースをお伝えします。今日の夕方、東京都に住む一家3人の遺体が、自宅で発見されました。特に長男の○○さんは外傷がひどくーーー』








皆さん、お久しぶりです!

今回は愛よりも狂気をメインにお話を書きました。

ですが犯人は誰だろう、と考えると想像が膨らみ、愛に繋がるかもしれませんね。


ちなみに私Twitterやってますが、この前初めて作品の感想をいただきました。

もったいない言葉で、とても嬉しかったです。この作品内だけでなく、色々な所で感想を言ってください。より良い作品になるよう、日々精進します。


それでは皆さん、また今度。

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