3
腹ごしらえ完了。うん、野菜炒めだけってなんかあれだけどもう気にしない。
俺は早速、本を開いてみた。
どうやらこの本はスェリュブの常識や、魔法の使い方などが書いてあった。
ざっと纏めると、この世界はひとつの巨大な大陸とそれを囲む海のみらしい。
そして、ひとつの巨大な大陸は主に4つの種族国家があり、1つすは人間の国家。位置は大陸の南側で、面積は他の国家に比べ小さい。東側にはエルフやドワーフなどの亜人と呼ばれる国家。西側には犬人や猫人などの獣人と呼ばれる国家。この東西の国家は同じくらいの面積をもつが、人間の国家より少し大きい位の面積。そして、北には魔王がすむ魔族の国家。その面積は東西南の国家合わせての面積の1.5倍ぐらいはある。
交流に関してだが、北が孤立し東西は仲良し、南は東西とは中が良いが一部はこの世界の頂点は人間だと主張する奴等がいる。
勇者と魔王は戦ってきたが、魔王が倒されたという話はない。
勇者がやられる度に停戦協定をし、魔族が土地を広くし、各国家は狭くなっているという。
因みに、勇者は3ヵ国で1人らしく、自国と他国で仲間を集め魔王に挑んでいるらしい。
通貨は4ヵ国共通らしくリートという、1円=1リートで札はなし。
1リートが青銅貨、そこから10倍ごとに銅貨、銀貨、金貨、白金貨となる。
魔法に関しては体に流れている魔力を感知して使うという感じだった。
属性は6。火、水、風、土、闇、光。派生はなし。
氷は水属性として扱われるらしく氷属性と言うのはない。
また、各属性の精霊がいてその上の精霊王もいる。
ただし、精霊王がいるというのは魔王しか知らない。
とまぁこんな感じだ。
俺はどの属性が使えるかの適性を知るために外に出た。
因みに言うと、家の中は土足ではないですよ?
まずは体に流れている魔力を感じるところから始めないとな。