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突如事故でなくなった俺、木谷柚は天国や地獄にいかず、気がつけばそこは知らない天井だった。横をむけばしらない部屋、窓の外をみれば薄暗い森だった。
自分が死んだ記憶はあるから…もしかしてこれは転生か?
事故に遭う前の記憶はちゃんと覚えてる。あれはギャグかと言いたいぐらい即死コンボだった。
俺は町を歩いていた、何てことはないただの散歩だ。
パチンコ屋の前をすぎた辺りで俺は車にひかれた。
その車は駐車場から車道に出るため出てきた車だ。ただ速度は、多分徐行になる手前ぐらいの速度じゃないかと思う。
その衝撃で俺は、車道に投げ出された。そこに車道を走っていた車が俺をはねて2コンボ。
俺はそれで死んだと思われる、そこから記憶がないからな。
で目を覚ませば、病院ではなく知らない部屋。
転生…だよな?
とりあえず、体が痛いってことはないからとりあえず起きてみる。
部屋にはドアが1つ、ベッドが1つ、窓からの景色は薄暗い森。
俺はドアを開いてみた。ドアの向こう側は、ダイニングキッチンと玄関と思われるドア、そして違和感ある畳2畳と小さなちゃぶ台。
畳以外は床はフローリング。なぜ2畳だけあるんだ?
ちゃぶ台の上には手紙と思われるものが置いてあった…
読まないといけないよな…
俺は畳の上に正座し、手紙と思われるものにさわった。
すると手紙らしきものがかってにひらき、空中に文字が浮かび上がった。
【あー…最初は何て書けばいいんだっけ?まぁいいや…
おめでとう、不幸な少年。
君は事故にあい、そこで目覚め、そしてこれを見ているであろう。
君のいる世界は君がもと居た世界ではない。
お察しの通り異世界だ。
君はこの世界で第二の人生を送ることになる。
この世界は勇者と魔王がいて、剣と魔法の世界だ。科学はない。
この世界の名はスェリュブ。
時代は…君の知識で言う中世ヨーロッパなどではないぞ。
ま、自分で確認してみてくれ。
一応君も魔法が使える。俺つえぇぇかどうかも自分で確認することだ。
君には勇者になってもらいたい…何てことはなくただ気ままに第二の人生を楽しめ。以上だ】
・・・・・・・・・・はい?
とりあえず色々と突っ込みたいところはあるが…まずはこの手紙(?)の内容を整理しよう。
ここはスェリュブという異世界で、剣と魔法が主で勇者に魔王がいる。
俺自身も魔法が使える。ただし、無双出来るかどうか確認してみろ。
んで気ままに第二の人生を送れ…
要約するとこんな感じか…要約ってほどのもんじゃねぇな。
つか、手紙を書いた奴誰なんだよ!多分神様だろうけど!