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焦心苦慮   (金曜日)

 その夜、目を覚ますと僕は一人ぼっちだった。いつも隣にいる人が今日に限っていない。もしかしたら、今日に限ったことではなかったのかも知れないけれど、やっぱり何かがおかしかった。

 耳を澄ますと足音がした。パパ、戻ってきてくれたんだね! よかった、僕、パパがどっか行っちゃったのかと思ったよ。そうだ、部屋の外で待ち伏せしてやろう。きっと驚くぞ。

 でもそれはパパじゃなかった。ママでもなかった。知らない男の人。僕に気付かないで、あたりをキョロキョロ見てた。この人は誰だろう? パパのお友達? 僕が考えていると、男の人は変なにおいのするお水をまき始めた。僕はそのにおいが嫌で、お庭の窓から外に逃げ出した。

 お庭で変なにおいがなくなるのを待っていると、男の人が僕のおうちから出て行った。これで変なにおいしなくなるかな、って思ってたら今度は違う変なにおいがした。その変なにおいはだんだん強くなって、いつの間にか、おうちが燃えていた。僕は怖くなって泣いた。おっきな声で泣いた。そしたら隣のおじちゃんが僕に気付いてくれた。おじちゃんは僕のおうちを見て、びっくりしたような顔をした。

 しばらくするとおっきくて赤い車がやってきて、僕のおうちに水をかけた。水をかけると火はちっちゃくなっていった。

「この家は何人暮らしだったのですか?」

 変な服を着た知らないおじちゃんが、隣のおじちゃんにきいた。

「この子とその両親の三人暮らし……いや、もう一人子供が生まれたばっかりだから、四人暮らしだ」

 隣のおじちゃんは泣きながら答えた。僕にはなんでおじちゃんが泣いているのかわからなかった。

 次の日、パパとママの「しょうしたい」が見つかった。僕は見てないからよくわかんないけど、隣のおじちゃんがそう言ってた。僕のおじいちゃんがやってきて、泣きながら僕を抱きしめた。なんで泣いてるのかは分からなかった。

 パパのお友達がやってきて、「ふしんな」男を見なかったかどうか僕はきいた。僕は見たことない男の人が、僕のおうちにいた話をした。すると、パパのお友達はその人について教えてほしいって言った。パパのお友達は泣いてなかった。でも、よくわからない変な顔になってた。

 僕のおじいちゃんは僕に、お引っ越しするよって言った。でもパパやママはどうするの? って僕はきいた。おじいちゃんは、パパやママはもう帰って来ないんだよって言った。僕はおじいちゃんの言っていることがよくわからなかった。僕がいるから、パパとママは絶対帰ってくるのに。

 パパとママは僕がいくら待っても帰ってこなかった。僕を置いてどっかにいなくなっちゃった。それに、僕のちっちゃい弟もどっか行っちゃったまま、帰ってこなかった。


 これは俺が覚えている、二番目に古い記憶だ。子供の記憶にしてはやけにはっきりしている。もしかしたら今の俺が、訂正や付け加えをしてしまったのかもしれない。だが、絶対に正しいと自信を持って言えることがある。それは、両親が放火で死んだこと、俺が犯人の証言をしたこと、そして俺には弟がいたことだ。

 今でも俺は弟を置いて逃げたことを後悔している。


「……それどういうことだよ?」

「だから、お前には弟なんていなかったんじゃないのかって話だ」

 その日、俺と祖父は初めて喧嘩をした。

「いないわけないよ。俺、まだ生まれたばかりの弟をこの目で見たんだ!」

「でもな、それは子供の時の話だろう? お前の弟の死体は見つからなかった。もしかしたら、お前の覚え間違いってこともあるんじゃないか?」

「そんなことない! 近所のおじさんだって……」

「そのおじさんだが、下の息子を一度も見たことがないと言っていた。もしかしたら、流産だったんじゃないかって言っていたぞ」

 流産だって? そんなはずがない、俺は弟を見たんだ。弟はあの日俺のせいで死んだんだ。

「じゃあ、十六夜家の亡くなった二人は?」

「その話はするな!」

「でも、二人は見たって……」

「あいつらの話は信用できない。嘘をついていたんだ、嘘を」

 祖父は怒っていた。こんなにも怒った祖父を見るのは初めてだった。それでも、俺は納得ができなかった。

「ついでに言うが、あの家の夫婦には、お前の言う『弟』と同じくらいの娘がいるらしい。そいつは今でも生きている。幼かったお前はその娘を見て、自分の『弟』だと勘違いしたのではないか?」

「そんなはずがない、俺が見たのは確かに弟だ」

「赤ん坊の性別なんて、おむつをしていたら、見かけだけではわからないからな」

 俺は祖父が語る弟の話など、もう聞きたくなかった。部屋に閉じこもり、それ以降祖父との関係は悪化していく一方だった……。


 そして、俺は高校を卒業してすぐに家を出た。祖父と喧嘩して、家を出てけ、と言われたからだ。まさか祖父も、俺が本当に家出するとは思わなかっただろう。俺もその時が来るまで、家出なんて考えてもいなかった。でも許せなかった。喧嘩のきっかけはやはり弟のことだった。

 場面は変わる。あの時の俺は本当に駄目な人間だった。


 俺は路上をあてもなくさまよっていた。金は、なくはなかった。その金で三日くらいは暮らせるだろうが、それ以降はどうしようもなかった。家に帰る気もなかった。見栄を張ってばかりで、現実的なことは何も考えていなかったんだ。

 そんな俺の前に現れたのは、ヤンキー風の二人の男だった。普通ならば、すぐに逃げるのが一番よい選択である。だがどうやら、彼らは俺のことなど眼中にないようだった。彼らの目の前には一人の少女がいた。

「そこの女の子、危ない!」

 俺は思わず叫んでいた。

「あんたがねっ!」

 少女は片方の男を蹴り飛ばした。本当に男は飛んだのである。そして俺の脇の壁にぶつかり、落下した。

「もう一つ行くよ!」

 彼女は残った男を蹴り飛ばした。今度は俺の方へまっすぐ飛んでくる。慌ててよけたが、転んで膝をすりむいてしまった。

 少女は俺を見てあきれ顔で言った。

「ここはあんたみたいなひよっこが来る所じゃないの。邪魔だから帰りなさい」

 その時、俺は思った。この子は悪い奴ではない、と。

「君はなんでこんなに強いんだい?」

「それは何度も戦っているからに決まってるじゃない」

 と言った少女の横顔は、どこか寂しげであった。彼女はヤンキーの持ち物から財布を取り出し、中身を確認した。

「なんだ、全く入ってない」

「当たり前だよ。かつあげしようとしてきた相手を、逆に攻撃し返したんだろう?」

 少女は驚いた。

「なんでそのことが分かったの?」

「俺は天才だからさ」

「ふざけないで、真面目に答えて」

「君は自分から他人を攻撃するような人には見えない」

「あんた、あたしのこと買い被りすぎだ」

「それに、金が欲しい時、俺ならば、こいつらよりもっと金を持っていそうな人を狙うな。少なくとも金のなさそうなこいつらを、自分から狙いに行くことはない」

「なるほど……」

 少女は頷いた。

「金がないのだろ?」

「それがどうしたんだ? あんた、あたしを助けてくれるつもりなのか?」

「実は俺も金がない」

 少女は笑った。

「それじゃあたしと一緒だ。あんたも親が嫌になったのか?」

「そんなもんだ。なぁ、俺と組まないか?」

 再び少女は笑った。

「あんたと組む? 冗談じゃない。あんたに何ができるって言うんだ?」

「俺には力がなくても、知恵がある」

「知恵、か……」

「アルバイトで金を稼いで、二人で暮らそう」

 少女は一瞬唖然とした。見ず知らずの男に、いきなり同居をしようと言われたのだから、当然の反応である。でも彼女はそこで躊躇するような人ではなかった。

「いいよ。あたしは月山兎美。親に嫌気がさして、家を飛び出してきた」

「俺は、えと……」

「名前を言いたくないならあだ名でもなんでも、とにかくあたしが呼べる名前をいいな」

「俺は、カラス。祖父に家を出てけと言われて、家を出た。帰るつもりはない」

「なんだ、案外肝が据わってるじゃないの。しかもカラスか。可愛げのないあだ名だね」

「そうかい、別に深く考えたわけではないのだけどね。ところで、『うみ』ってどう書くんだい?」

「兎に美しいで兎美だ。変な名前だろう?」

「俺はいい名前だと思うんだけどな。変だと思うなら、変えればいい。たとえば……ウサギ」

「ウサギだなんて、あたしはそんな可愛くない」

「それは君の思い違いだと思う」

 そうだ、少女は口調こそ荒っぽいが、見た目はやはり女の子であった。白い肌に、赤みがかかった頬、少し悲しげな赤い目、そして銀に輝く白髪。俺がいままで見た少女の中で、間違いなく上三分の一に入る顔である。

「まぁ、いいか。あたしも自分の名前を変えたいと思っていたから、それで呼んでくれ」

 こうして、少女はウサギとなり俺はカラスとなった。


二人の生活は喧嘩が多かったけれど、人並みの幸せはあった。それが壊されたのは……全てはあの日から始まった。ウサギ、ごめんよ。自分では知恵があるなんて言ったのに、俺は何も気付けなかったんだ。


「いい仕事が見つかった!」

 と、ウサギは帰ってくるなり、言った。

「どういう仕事だ?」

詳しい話しを聞く前から、俺は冷静に考えていた。いい仕事など簡単に見つかるわけがない。もしそれが本当にいい仕事に聞こえたならば、高確率で詐欺だ。

「とある豪邸に盗みに行けばいいらしい。早ければ早いほどいい」

「それは犯罪じゃないか、やめとけ。今でも暮らしていけるだけの金は稼げている」

 しかしウサギは聞く耳を持たなかった。それどころか一層力を入れて説明する。

「本当にいい仕事なんだって。報酬が高い。それに絶対に捕まったりはしない。金持ちって言うのは、一家の名誉のために盗まれそうなことを警察に通報しないらしい。それに警察を自分の家の中に入れたがらない。だから安全だ。こっそり盗み取るだけなんだ」

 と、一気にまくしたてた。彼女がこんなにも力説するなんて、珍しいものだ。

「カラスがやらないのなら、あたし一人でやる」

「まぁまて。仕事について詳しい話を聞かせてくれ」

 俺がやる気があるような気配を見せると、ウサギは喜んだ。まだやると決まったわけではないのに。

「豪邸の家宝を……」

「その豪邸っていうのは、どこの家なんだい?」

「十六夜家とやらの家だ」

 十六夜家。その名前をこんな所で聞くことになるとは。俺の両親の友達。そして、あの日のきっかけを作った人たち。俺の家族を奪った人たち。ならば、家宝くらい……。

「わかった、俺も協力しよう」

「よかった、そうこなくちゃ!」

 ウサギは俺が豪邸の名前を聞いたとたんにやる気を出したことを不審に思うこともなく、とても喜んでいた。そんなにもこの仕事がやりたかったんだな。俺はというと、彼女に余計なことを疑われずに済んだので、ほっとしていた。

「じゃあ、あたし了解してくる」

「了解?」

「仕事持ってきてくれた人に、それをやるってまだ言ってないんだ」

 彼女はアジトを出て行った。


 俺はウサギが熱心に仕事をしようとしていることを、好ましいことと感じていたが、後になって考えてみれば、彼女は脅されて仕方なくやっていただけなんだ。その程度のことを見分けることができなかったなんて、俺は駄目な人間だ。後悔だってしている。そうだ、後悔ばっかりだ。何も成長できていない。

 だから、成長したかった。全く同じ失敗は繰り返したくなかった。だが、今更遅すぎたのかもしれない。


 今度はなんだろう? 地面がやけに冷たいな。

 目を開くと、俺は路上に横になっていた。どうやら寝てしまっていたらしい。変な場所で寝ていたせいか、体が痛い。服も薄汚れてしまっている。

これは現実なんだ。この情けない状態こそが、今の真実。

「ウサギ……」

 この名前を何度も呟いた。呟いても何も起こらないとわかっていながら、それでも呟かずにはいられなかった。思い当るところは全て行ったし、数少ない知り合いにもほとんど会いに行った。ウサギは見つからなかった。有力な情報も一切なかった。

「ウサギを探さなきゃ」

 立ち上がり、ふらつきながらも歩き出す。行くあてはない。しかし彼女に会える可能性もゼロではない。ならば歩くしかない。ただじっとしているよりはましだ。

彼女がいなくなってから一体どれだけの時間がたったんだ? 何週間もたったような気がするし、実は一日もたってないような気がする。そんなことは関係ない。彼女が生きている限り、俺には彼女を見つける義務がある。

 なぜならば俺はウサギの兄だから。


「弟?」

「そう弟」

 いつのことだっただろうか。ウサギは弟の話をしてくれた。

「あたしには弟がいる。とても頭の良い弟が」

「そうか。きっとお前とは全然似ていないのだろうな」

「あたしとは正反対」

 彼女は笑った。俺の思い出すウサギはいつも笑っている。

「彼は真面目で、少し病弱で、スポーツなんて全くできない。でも頭はいい」

「両親は弟のことばかり贔屓する」

「そういうこと」

 そうだ、彼女は野菜ジュースを飲んでいた。

「ウサギは弟のこと嫌いなのか?」

「嫌いじゃない。自慢の弟さ」

「ならば、なんで……」

「あたしがいると、弟の邪魔になるの」

 ウサギは残っていた野菜ジュースを飲みほした。悲しげな表情なんてしていなかった。彼女は笑っていた。たくましいものだな、と俺は思った。

「野菜ジュース買ってきて」

「はい!?」

 その後、野菜ジュースを買いに行かされたんだったな。


 ウサギの弟は本当につかまっているのだろうか? いや、そんなはずはない。あれは嘘だ。出まかせだ。彼女は運悪く弱みに付け込まれた。誰かを大切に思うことが、争いのきっかけになってしまうなんて、嫌な世の中だ。俺達は全員被害者なんだ。加害者は、一人。

 そのようなことを言っても、あいつらには信じてもらえないだろうな。俺は結局自分を正当化しているだけ。

 歩いても何にもならないから、すぐに幸せな思い出に浸ろうとする。現実から逃げているだけなんだ。ほら、また何かを思い出そうとしている。


俺達はアパートを借りて二人暮らしを始めた。

「すっごく狭い」

「そうだな。だが二人で済むには十分だ」

「でも狭い」

 ウサギは部屋の中央に大の字になって寝た。俺の座ることのできるスペースはなかった。

「どうして大の字で、しかもわざわざ部屋の真ん中で寝るんだ!」

「ここはあたし達のアジトだ……」

「はぁ?」

 彼女は満足そうだった。

「いつまで二人で暮らせるだろうか?」

「お前が望む限りずっと」

「そんなの信じられない」

「ならば信じなくてもいい」

 その時も二人は笑っていた。本当は永遠などというものは信じてはいなかったけれど、俺はウサギのことを見捨てることはないと信じていた。

「まるで結婚生活が始まるみたいだ」

 その言葉に対しては、ウサギは何も言わなかった。笑いもしなかった。聞き逃したのかもしれないが、それ以降俺は「結婚」という言葉を口にしなかった。


 最後まで彼女に、俺のことどう思っているかを聞くことができなかった。今度会った時は忘れずに聞かなくては。俺が彼女を義妹だと思っていることも話さなかったな。話すことがたくさんある。

 歩いて、歩いて、歩き疲れて、それでも歩く。今どこにいるのだろう? 俺には分からない、何もわからない。知らない。できない。何もできない。


「大学受験をやめるだと!? いまさら何を言っている!」

「何を言われても、俺は受験をしない。これ以上あなたのお金を使う気はない」

 なぜこんな時の記憶がよみがえるのだろう。今ならわかる、間違っていたのは俺だった。祖父ではない。

「お前のためを思って言っているのだ。それなのになぜ聞き入れない?」

「俺一人が幸せなのは間違っていると思う」

「まさか、また死んだ家族の話をしているのか?」

「死んだ弟の話だ」

「何度も言っただろう、お前の弟は……」

「それはあなたが作ったまやかしだ。自分の責任を減らすために、あなたは現実を書き変えようとしている」

 弟が存在していたか否か、それによって祖父の責任は増減したりはしない。弟が存在しなかったとして、減るのは俺の苦悩だけであった。そんなことにも気付けなかった。

「逃げているのはどっちだ? お前は受験という目の前の困難から、目をそらしているだけではないのか?」

「俺は逃げてなんかいない」

 いや、逃げていた。少なくとも、この時は。

「受験はしない」

「ならば、この家から出て行け。そんなにも嫌ならば、私からも逃げ出すがいい」

「そもそも、あなたが俺を嫌っていたから、俺もあなたのことが嫌いになった。俺に責任はない。……わざわざ言われなくても時が来たら、家を出るつもりだ」

 そしてまた俺は閉じこもろうとする。自分の部屋へ、自分だけの世界へと。

「お前には死んだ者たちの分だけ、幸せになってほしい……」

 喧嘩の最後に祖父の言った言葉も、聞こえなかったふりをした。それは俺にとって都合の悪い言葉であったから。


 行くあてはなかったはずだが、いつの間にか、知っている所へと来ていた。ここへ来たところで、何も変わらない。何も変わってはくれない。ただ、俺が惨めなだけだ。

 俺はある意味、両親や弟と同じ結末を迎えているのかもしれない。とある一家の不幸に巻き込まれ、敵の正体もわからぬまま死んでいく。非力な存在。何も救えやしない。唯一人救われた俺さえも、短い一生を終え同じように散っていく。

 いや、違う。俺のは完全な犬死だ。たった一人行方が分からなくなっただけで、壊れてしまったんだ。どうしようもない奴。役立たず。ウサギも呆れて、笑いもしない。

 せめて……俺は目の前にそびえたつ塀を見た。せめて、彼らが犯人を見つけ出してくれますように。できれば、ウサギを救い出してくれますように。

 それだけ叶えば、もう願うことはない。


 夢を見た。

 とても幼い俺。目の前には三歳年下の弟。彼はまだ生まれたばかりだった。

「見てみろ、お前の弟だぞ」

 と、父は言った。言われなくてもわかってる。これは俺のたった一人の弟だ。

「今のうちに弟の顔をよく見ておきなさい、絶対に忘れちゃだめよ。例え何年たっても思い出せるように……」

 と、母は言った。俺は弟を見た。忘れないようにしようとした。でも、赤ん坊なんてどれも同じだ。何年もたったら分からないよ。弟は目を開けた。つぶらな黒い瞳。

「あら起きたのね」

 母は笑った。父も笑った。だから、俺も笑った。

 これが俺の一番古い記憶。

(すぐる)、お前は兄なんだから、弟のことしっかりと守ってやるんだぞ」


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