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[魔女]と忌み嫌われ無理やり[ドラゴンの花嫁]に捧げられた薬草師の嫁入りセカンドライフ

 [ドラゴンの花嫁]。
 それは、古くから伝わる、悪しき因習だった。
 翼を持ち、天空を支配する偉大な獣、竜族。
 地を這うしかない、力なき哀れな種、人間族。
 両者は遥か昔に共存のために[盟約]を結び、その中である取り決めを行った。
 ———もし、人間が竜族になにかを願う時には、[花嫁]を捧げるべし。
 花嫁と言えば、聞こえはいいかもしれない。
 しかしそれは、竜族に願いを受け入れてもらう対価として支払われる、犠牲。
 [生贄]のことであった。

 キアラは、[魔女]と呼ばれ人々から忌み嫌われる[薬草師]の一人だった。
 自身が生まれ育った森を偏見によって追われ、長い放浪の旅の果てに辺境に流れ着き、必死にそこで生きようとする彼女だったが、結局、受け入れてもらうことはできなかった。
 ある時、突然辺境にあらわれたドラゴンを恐れた人々は、[よそ者]であるキアラを[ドラゴンの花嫁]に選び、生贄とすることでこの地を去ってもらおうと決めたのだ。

 この世界のどこにも、自分の居場所はない……。
 絶望と共に花嫁衣裳を身にまとい、ドラゴンの下に向かったキアラを待っていたのは、想像もしなかった、新しい生活の始まりであった。

 すべての過去を捨て去り、飛び立った二人が見つけたのは、秘境の廃城。
 その地でセカンドライフを送る薬草師は、強い絆で結ばれた竜と共に、穏やかで幸福な暮らしを手にしていく———。

※作者注
本作は、カクヨムにて開催されていた「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテストに参加するために執筆した、中編小説(応募要項に長編を前提に、とありましたので、ストーリー自体は長編を予定していた)となります
コンテストの中間選考には残れたものの、残念ながら書籍化は叶いませんでした

長く「カクヨムオンリー」としてカクヨムにて掲載しておりましたが、この度、同タグを外し、小説家になろう、アルファポリスにも転載することにいたしました
内容は執筆当時のまま掲載しておりますが、違和感ある部分は、過去のコンテスト参加作品であるためであるとご承知いただけますよう、よろしくお願い申し上げます
(*- -)(*_ _)ペコリ
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