そのまま逃げ出せれば良いのに
空中に浮かび、敵役と相対する。
密かにそいつを観察する。
生意気そうな三番は、男で、でも長いピンクの髪にクリッとした赤目が特徴的な奴だった。
名前は確か……サンディだった気がする。
随分と適当な名付けだが、天使にはよくあることだ。
彼らはそこにアイデンティティを持たない。だから雑に名乗ることが多く、その由来は大抵型番だったり身体的特徴だったりすることが多い。
例えばエメラルの場合は、瞳が緑だからエメラルドに因んだ名で呼ばれているのだ。
まあ中には、すごい奴もいたりして、厨二病全開の名前を持ってる人もいるけど……それは極々一部だ。
本当に極一部である。
決してイイな〜とか思ってない。
そのことを知った時、一瞬、衂刃剣★クモギリに改名してやろかな〜とか考えたが。
その程度だ。
閑話休題。
続けて俺はサンディの武装に視線を移した。
銃剣つきの大型ビームライフル。身長の半分はありそうな無骨な鉄のそれは、一般的に推奨される天使の汎用武器である。
数年前までは剣と盾という古典的なものが主に使われていたらしいが、昨今では遠距離攻撃の重要性が増し、この武器の普及が進んだ。
ちなみに天使によって、それぞれ好みの武器が違っていたりする。
地味に武器の“形”というのは大事で、何故かというと、星のエネルギーは物質に宿ると、その形状に合わせるように流れを変化させ、様々な効果を付与させるからだ。
こういう銃の場合、攻撃力の増加、魔力(星のエネルギーの別名。エネルギーの濃度が特に濃い場合に使う)の収束が効果として現れる。
俺もそっちの方が使い勝手が良い。
翼を広げ、そこから無数のナノマシンを放出。
四苦八苦の演算の果てにナノマシンを一つの形にまとめ、相手と同じようなビームライフルを作り出す。
「――ッ」
緊張して構える。
引き金に手をかける。
だがその時、同じタイミングを狙って、サンディの方もビームライフルの銃口をこっちに向けて撃ってきた。
発射された光線と光線がぶつかった。
キラキラと光の量子が弾ける中で、その輝きをぶち抜くように、サンディのライフルがまた火を吹く。
まるで空気を舐め焦がすかの如く、再度飛来する光線。
――速い。迎撃は不可能。
「クソッ……!」
咄嗟に俺は、大気中のエネルギーを取り込み、翼のエンジンを吹かせた。
避けることには成功したが、急上昇した拍子によろめき、平衡感覚が狂う。
元々人間だった俺にとって、天使の体は扱いが難しい。
確かにこの体は優れた部分も多いが、だからと言って急に使いこなせと言われても困るのだ。
動かし方に馴染みがなく、それは例えるなら、手足がいきなり八本に増えたようなもの。
人間だった時とのギャップに戸惑う。
とは言え、最初の訓練の時ほどではない。
すぐに体勢を立て直し、今度は俺から反撃する。
「〈Elpholin=“Tyuhyugm”〉」
放射させた光芒を術式で拡散させる。
威力は下がるが、その分攻撃範囲も広くなる。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦だ。
そうやってビームを連射させながら、後ろに下がり続ける。
怖いので近寄りたくないのだ。
しかしサンディは鬱陶しそうにしているだけ。
余裕で躱していく。ジグザクな軌道で飛びながら、回避、回避、回避。
くるりと宙返りする余裕さえある。
そして彼もまた、星導環術式を紡いだ。
「〈Elpholin=“wixze”〉」
それは加速の効果をもたらす術式だった。
一気にサンディの速度が増した。
ビームの雨の隙間を掻い潜り、一直線に桃髪の天使が向かってくる。
俺はビビった。ここでビビってしまった。
引き金を引く指が震え、連射が止まる。その隙にサンディが肉薄した。
手に持つビールライフルを、まるで鈍器か何かのように殴りつけてくる。
俺は反射的に処理回路を切り替え、守りの術式を編み上げた。
「ッ! ――〈*stella――Ulkaliace=reibaer〉ッ!」
当然のように、演算は上手くいかなかった。
現れた結界は薄いガラスのような形で目の前に現れ、サンディが振るう銃身に叩かれただけで粉々にぶっ壊れた。
どうやら結界の範囲と密度が足りなかったらしい。
その衝撃に吹っ飛ばされる俺。勢いに乗り、前進してくるサンディが不敵に笑ってる。
「このままやられちまえ、スクラップがァ!」
「この……そのあだ名やめろ! 腹が立つ……!」
「なら、俺に勝ってみろよ、落ちこぼれ!」
「言わせておけば……!」
また距離を取りながら再びライフルを構え直す。
――カチリ、ガチガチ……。
――チリ……ギギギ……。
使っていない回路を起動させると、そんな錆びついたような音が脳内で響いた。
呼び起こした回路の数は、僅か五本。
普通の天使ならこれに三十はプラスして好きに扱えるが、俺にとっては負担が大きいのでこれで精一杯。
それらをフルに使って構築した星導環術式は、先程のようなビームの拡散の術式と基本は同じだ。
でもそれに上乗せのしてあるものを付与する。
それは――電気だ。
「〈Elpholin=“Aistwcv”〉」
俺のライフルから吐き出された電磁ビームが、バチバチッと火花を纏いながら空に広がった。
まるで雷雲の中にいるかのような光景が出来上がった。
今度こそ逃げ場のない飽和攻撃だ。
そのせいで俺の方にもダメージがいくが、この際仕方ないだろう。
やはり、サンディを近づけたくない。だからこそ、触れるだけで動きを鈍らせる電気を撒き散らす。
今俺に放てる、最大火力でもあった。
だから密かに自信はあったのだ。
が――俺は次に、サンディの呟く声を聞いた。
「〈*stella――Ulkaliace=reibaer〉」
サンディの体を、シャボン玉のような光沢のある膜が包み込んで保護した。
ここにきて、俺が使ったのと同じ防護結界をサンディ側に使用されたのだ。
しかもムカつくことに、向こうのほうが厚く、完璧な結界だった。
それで一瞬息を飲むが、しかしそれ以外に取れる選択肢はないから、サンディの行動には納得出来た。
けれどそれはあくまで納得出来るだけ。
想定外なことに変わりはない。
そしてサンディは予想以上に闘志があり、その瞳にはギラリと鋭い光が宿っていた。
「ヒ……!」
喉の奥から引きつった悲鳴が溢れる。
俺とサンディには決定的に考えに違いがあった。
こちとら争いもない世界にいた平和ボケ。あっちは敵を殺す気満々の根っからの戦闘マシーン。
傷つけるのは苦手だし、傷つくのはもっと嫌い。
出来るだけ安全圏にいて、遠くから無力化させたいとばかり思っている。だがそうやって逃げ続ける俺は、多分甘っちょいんだと思う。対してサンディは容赦がない。
どっちが強いかなんて、子供でも分かる。
「〈Elpholin=“wixze”〉」
電撃の嵐が収まったのを見計らって、更にサンディは速度を一段階上げた。
グングンと敵影が近づいてくる。
爆発するように恐怖が吹き出す。
やっぱ、戦いたくない。戦いたくない。戦いたくない。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い――
――その時、空気を引き裂くような光が俺の右翼を貫いた。
サンディのライフルの銃口から煙が棚引いているのを見て、俺は撃たれたことを悟った。
「ガァ……ッ」
堪らず血反吐を吐いた。こんな鉄の羽も痛覚はある。
それに、歯車の輪っかが動力の制御装置なら、この翼は動力の出力を司る対の機構だ。
片方やられて演算に乱れが生じる。
脳内ディスプレイのエラーの文字にイラつき、すぐさま再生の術式を構築しようとして――また、眩い光の筋が迫り。
「ッハ。マザーの役に立てないスクラップ――落ちろよ」
そうして左翼もやられて、俺は言われた通りに、“落ちた”。
「あ――」
――愕然とした思いで、地上に引っ張られる。
下にいる子供の天使達の顔がその時見える。
皆、無様な俺を眺めて、嘲笑っていて。
「ハハハ」
「ハハハハハハハハ」
「アハハハハハハハハ」
聞こえずとも、そのケタケタした笑い声は届いていた。
どうして。
そんな気持ちと共に、ある記憶がフラッシュバックする。
それは生前の、いじめられた時の記憶。
こんな風にずっとずっと、馬鹿にされていた。
死ね、死ね、死ね――ゴミクズ。
「――――――――!!!!」
言葉にならない絶叫が俺の口から漏れ始める。
胸を引き裂く罵倒が、いつまでもいつまでも、耳の奥で響いている。
◆◇◆◇
「はッ――!」
――そして、俺は目を覚ました。
ぐわんぐわんと頭の中が回っていた。
下げられていた顔を上げ、キョロキョロと辺りを見渡し、元の教会のような部屋に戻ってきたことを確認する。
どうやら落とされたショックで気絶したらしい。
そのせいでアーカイブから追い出されたのだろうか?
皆、いない。
多分、訓練が終わった後、一人だけ放置されたのだろう。
それはつまり、皆、俺のことをどうでも良いと思っている証拠で。
「……はぁ」
何となく分かっていたことだけど、我ながら今更ながら複雑な気持ちになって、少し憂鬱になる。その暗い気持ちを圧縮させ、溜息として外に出して、気持ちを切り替えようとする。
いつまでもあんな奴らのことを考えたくない。
とにかく目覚めが最悪なのだ。
「ッ――」
と、その時、背中に痛みが走った。
現状を把握したこともあり、さっきの戦闘のことを思い出したせいで幻痛を感じたのだろう。
そのあまりの痛みに、汗が噴き出る。
息が乱れる。
大丈夫……大丈夫だ。
アレは、あくまで現実世界のことではない。
振り返れば、ほら、ちゃんと翼がくっついてる。いつもと何も変わらない、重すぎて人にぶつかりそうになる邪魔な羽だ。
取ってしまいたいとも思うけど、体の一部なので、こうして何事もないだけで安心する。
そして、安心したついでに、後ろを見たことで気付いたことがもう一つ。
「お前……何でいるし。教官のところにいたんじゃないのかよ、ライラ」
俺の背後には、薄紫色の髪を持つ天使、ライラがいたのである。
彼女はブスッとした表情で腕を組んでいた。
「そうよ。ここで怒られていたのよ! 本当に長かったわっ! でもアンタを一人で返す訳にはいかなかったから、丁度良かったわね」
が、反省の色はまったくなしで、相変わらずの大声でそう答えた。
とは言え、そんなところがまた彼女らしいのかもしれない。
しかも脳内の時計によると、一時間も待っていてくれたらしい。
俺はその事実にちょっと驚いた。
皆、俺を見放したんだろうと思った直後だから、余計にだ。
ライラは他の奴らと違い、俺のことを心配して、ここにいてくれたのだ。
何となく居た堪れなくなって、俺は困った顔を浮かべてしまう。
生憎と、さっきも言った通り今の俺は平静ではないのだ。
ムカムカ、イライラして気持ち悪い。
だからライラの態度がありがたくて、でも鬱陶しくもあって。
自分でも何を言い出すか分からないから、キュッと口を噤んでいる。
するとライラと目が合って、そのアイスブルーの瞳が緩く細くなった。
とても優しい目だった。
そこには慈愛のようなものが滲んでいて、それを見つめていると、どうしてだか心がざわつく。
まるで本当に弟を見ているような……いやそれよりももっと、大きな存在に向ける“重いもの”を感じて、俺は激しく戸惑った。
何だこれは。いつものライラと少し違う気がする。
しかもこの目を、何処かで知っているような気がした。
生前に、何処かで。
また、リフレインする生前の記憶。
でも、それは思い出すのが二度目の言葉。
――生まれてきてくれて、本当にありがとうなぁ。
「で、痛がっていたみたいだけど、大丈夫?」
「え……あ、うん……大丈だけど……」
そうして、ライラが思いの外静かな口調で聞いてきたのもあって、俺は流されるように素直に頷いてしまった。
不思議な感じだった。ライラが大きくて頼りになる存在に見えたから。
けれどライラは訝しそうにしてるばかりで、俺に近づき、「背中を見せて」と言ってきた。
また自然と彼女の言うことに従ってしまい、くるりと背を向ければ、ライラが唐突に指を伸ばし、ツゥと翼に触れてくる。
「んひ……!?」
思わず声が漏れた。
そして実際、不愉快そうにライラから文句を言われた。
「ちょっと。何変な声出してんのよっ」
「お、おおおお前のせいだろ! 俺が悪いみたいに言いやがって!」
堪らず恥ずかしくなり、声を荒げる。
こっちが責められるのは理不尽だ。
と、抗議の意味を込めて言ってやれば、途端、ライラは一瞬キョトンとして、くくく……とおかしそうに笑い声を噛み殺した。
「何だよ。また何かあるのかよっ」
そうやって更に噛みつけば、ライラは生暖かい視線を向けてきた。
とても心外な目線である。
「いいや。何でも……ぷふ……本当面白いなと思って……」
「は? 何それ? もしかして馬鹿にしてるの?」
「いやいや、馬鹿になんてしてないわよ」
だが俺が捻くれると、ライラは呆れたように溜息をついた。
「まったく、本当アンタって子は」
そんなことをぼやきつつ、ライラは星導環術式を紡ぎ、指先から何か暖かなものを出した。
じんわりとそこから温もりが広がっていき、痛みが消えていく。
痛覚を和らげる癒しの術式だろう。随分と楽になって、俺は同時に少しだけ軽い気分になる。
ライラに向き直ると、彼女は腰に手を当て、微笑を浮かべていた。
「痩せ我慢してんじゃないわよ。アンタってすぐそう言うことするんだから、困っちゃうわ」
「……ごめんなさい」
と、ライラがぷりぷりと怒ったので、遂に俺はまるで叱られた子供のようにシュンとなった。
自分が自分でおかしいような気がした。こんなんじゃ、ライラを慕っているようで気味が悪い。
なのだが、彼女の顔を見ているだけで、安心感みたいなものを抱くから、本当に変な話だ。
「なあ……何でライラはここまで俺にしてくれるの?」
そしてふいに、ずっと抱いていた疑問がポロリと漏れる。
俺はライラに対して何もしてない。ましてや避けてすらいるのに。
普通ならここまでやる義理はないのだと、そんな試すような意地の悪い質問に、ライラはさも当たり前のように、言う。
「貴方が大事だからよ。それ以外に何か必要?」
「大事――」
その言葉に虚を突かれたような気分に陥った。
瞳が揺れた。
もしかしたらと、動揺と期待が混じった。
もしかしたら、この子は俺のこと――
「ま、一回やられたくらいで落ち込まないで、ニニ。次もあるって。まだ三ヶ月もあるんだから、きっとマザーの役に立てる立派な兵士になれるわ!」
しかしそう思った時――唐突に、ライラが俺の感情を逆撫でするようなことを言い始めた。
「は?」
当然、思考がピタリと停止する。
その間にもペラペラとライラは止まらない。
「それにニニがスゴイってこと私知ってるから、絶対同期で一番強くなれると思うの! この超天才な私よりもよ! そんでそんで、マザー直属の神の恩寵って部隊にも入れるに違いないわ! 私も一緒に頑張るから、そこで悪魔を殺し尽くして、マザーの一番槍になりましょう! だから――」
「だから――何だよ」
思ったよりも低い声が出た。
ライラが硬直した。
しまったと思った時にはもう遅い。やめたいと願いながらも、俺の口は止まらず、容赦なく続ける。
「だから何だよ! これ以上必死になれってか! ふざけんな!」
自分の中で何かが弾けていた。
立ち上がり、ライラに迫ってしまった。
アイスブルーの目が大きく見開かれる。
そのアイカメラに映る俺の顔は、ぐちゃぐちゃの憤怒に染まっていて、いっそ泣き出しそうだ。それがまた認め難くて、ムカムカするのだ。
そのまま感情の赴くままに、叫び続ける。
「どいつもこいつも、マザー、マザー、マザー。うるさいんだよーーーーー!! 人の気持ちも知らず、勝手なことごちゃごちゃ言いやがって! こっちはいっぱいいっぱいなんだよ! 少しは気遣いってもんを覚えろ! 俺をお前らみたいな異常者と一緒にすんな!! そんなに悪魔を殺したいなら一人でやれ!」
大体、戦争が起こったとか。人類の再興のためとか。
そんなの知るか。俺にとって、そんなものは遠い世界のお話。
本当なら無関係のはずだろ。
俺は望んでこんなところに来たんじゃない。
俺は……俺は……ッ!!
「……」
激情が昂り過ぎて、その後は何も言葉に出来なかった。
そしてそれは代わりに、熱い涙になった。
止まらない。それなのに、そうやって泣いていると、徐々に冷静にもなっていって。
目の前のライラをふと見てみると。散々怒鳴られたのに、むしろ俺を悲痛そうに見つめている。
罪悪感が溢れ出してくる。何とか掠れた声で謝った。
「ごめん。俺を心配してくれたのは嬉しい。けど、今は一人にさせて……本当ごめん」
「あ――」
踵を返し、その場から逃げ出して。
俺は、そのまま何もかも放り出してしまいたいと切に願った。
ざっくり設定6
サンディ
ニニ達の同期でピンク髪に赤目の天使。
見た目は女の子っぽいが性格はかなり生意気。
初期設定では一応活躍があったが没になったため、実はほぼモブ。
今のところ再登場予定はなし。悲しい。
天使の名前
彼らの名前の多くは外見的特徴、識別番号、出身地から取られることが非常に多い。
大半は慣習による仮名のようなもので、なくてもあっても困らない。これは天使達が無意識にそれぞれが発する電波や識別番号で個体を判断しているからで、人間とは感覚が違うためか、名前にアイデンティティを持ちにくい(勿論例外な人もいっぱいいる)。
特別な働きをしたものだけが正式名称を与えられ、例えばニョクスの場合、元々は別の名前だったが、聖歌九隊に入った時点で改名を余儀なくされている。
天使の共通パーツ
天使は共通して、歯車の輪っかと機械仕掛けの翼、腰についている宝玉のパーツを持つ。
輪っかはエネルギー制御、運動バランスの演算、能力制御演算を司っていて、車に置けるブレーキの担当である。
翼は出力関係の能力が集中しており、即ちアクセル。上位天使になると六枚に増え、また出力の観点から星導環術式やナノマシン起動術式の起点となる。
その他、翼は実はかなり頑丈。再生も速いことから、咄嗟の防御としても用いられる(ニニは弱いので翼が脆い)。
逆に輪っかはデリケートな部分で、一番堅牢な特殊防御結界が張られているが、それをすり抜け攻撃、干渉されると、暴走を引き起こしかねない爆弾である(一応、数分で再生するが)。
宝玉のパーツからはコードが伸び、様々な機器と接続しデータやエネルギーのやり取りを行う。
コアは心臓に収まっている。人格、記憶データが詰まった所謂本体で、ただし上位天使は複数保有、多少動かすことが可能であり、この本体が生きている限り頭を拭き飛ばしても再生出来る。修復機能を司っている部分でもあり、身体形状を記憶することで修復、再生を行う。
尚、天使が天使の姿をしているのは、その形の方が最もエネルギー効率が良いから…らしい。