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煌女革命  作者: あまがみ


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あとがき

 いかがだったでしょうか。


 エンタメではないし、文学でもないし……と思いながら書いていましたが、読者のみなさまが何かを感じてくれたら嬉しいなとは思っていました。烏滸がましいですが。


 私の中で物語は、暇つぶしに気分が良くなるためのものではなくて、考えさせられるものや、何かを感じるもの。ひいては作者の頭の中を探るものであると思っています。美術品もそう。絵やイラストに対してもそうであると思っているのですが、このように考えている者は少数のようですね。最近になって分かってきました。


 家族って何なのでしょうか。時の運命で適当に縁を繋がれた生き物たち。親には生んでくれと頼んだ覚えはないし、育ててくれと頼んだ覚えはなく、兄弟だって望んで得たわけでもありません。自分以外は他人ですから、親とか兄弟とかどうでも良くて、自分だけのことを考えて、どうして自分勝手にしてはならないのか等、思わなくはないのです。


 世の中には子に暴力的な親もいますが、暴力の範囲が年々広がっていくにつれ、親も子も、生きづらくなっているような気もします。暴力はいけないことで、人は暴力ではなく別の表現で伝えなくてはなりません。しかし、常に冷静で、模範的で、聖人君主のように存在できる人間はいるのでしょうか? いないからこそ、この世で修行をしている……祈りを捧げている……そうではないのでしょうか。


 世の中が高位な水準に移行しているのに、人間は一向に変わりません。たった云十年云百年云千年で人類は進化しないようです。思考は時間と空間を越えて進化(本当に進化なのかは別として)し、人々は価値観を変えることができるのですが、情報社会となった今、年単位で変わりゆく世の中の変化に、人間は思考さえ追いつけていないように思います。


 無機物が賢くなるにつれ、人間は馬鹿になっていくような気がしてならなず、(相対的な話ではなく)また、似てはならないところばかりが無機物に似てくるような気がしています。


 現代では、嫌な思いをさせられたらその相手を拒否することができます。たとえ親であっても。


 けれど、これらはもろもろ、それで良いのだろうか、なんて思ったのが、この話を書こうと思ったきっかけです。


 人間ですから、親にだって憎しみを抱きますし、嫌いにもなります。同時に、親だって人間ですから、間違うことだってあります。人間が人間を育てるというのはかなり難しいことであるように思えてなりません。


 自分なりに一生懸命育てた子が自分を拒否したら、どんなに悲しいことでしょう。


 この物語のテーマは「無償の愛」です。そしてこの物語の主人公はルイシーナ。当然ルイシーナが持つ無償の愛がテーマです。


 この物語の主人公ルイシーナは、不器用ながらも聖人として相応しいような、犠牲の精神と慈しみの精神をしています。それは傍から見れば、この人はこんなにも自分を犠牲にして馬鹿なんじゃないかと思われるものでしょう。特に2000年代となった今、自己犠牲はただの自己満足であり、力のない者が奮闘している、見苦しいものであるように映ります。


 己の価値観が上がっている現代で、他人の価値をどのように見出すのかは一つの課題と言えるでしょう。この物語、ルイシーナにとって価値のある人は誰なのでしょうね。



 なんて、どうでも良いことを書き連ねてしまいました。


 また別の物語でお会いできるのを楽しみにしております。ここまで読んでくださってありがとうございました。


いとうゆうじ

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