何も欲しがらないから
人と繋がれば 期待をして
声を聞けば 身近に感じて
だけどしばらく無音になると
不安でいっぱい 落ち着かなくて
反応の数に 一喜一憂
目に見えるものばかりが全てになって
つまらないことを気にしていると
わかってるからこそ悲しくて
何よりも 誰よりも
思い通りにならないのは自分の気持ち
気持ち一つでどうにでもなると
言い聞かせてるのに暴れ回る
もうお手上げよ
どうしたら安心するの
まるで別の生き物に乗っ取られてるみたい
だって本当の私はもっと賢い
こんなに愚かじゃない
こんなに間違いばかり繰り返さない
おかしいよ
おかしい
そう思いたいよ
静寂はもっと 美しいものだと思ってた
孤独はきっと 薬になると信じてた
私が欲しかったのはこんなのじゃない
こんな こんな虚しいものじゃない
だからもう何も欲しがらない
そう自分に言い聞かせてみる
何度でも 何度でも
ちゃんと刻み込まれるまで
もう何も欲しがらないから
独りだって怖くない
無いものは無いんだから
当たり前になってしまえば怖くないから
それはいつになるだろう
心からそう思えるときは
結局強がりなのかな
本当の私は変われやしないのかな
だけどなんとなく
なんとなくなんだけど
まやかしじゃない真の孤独は
この脆弱な誇りを育ててくれるような気がする
真実の誇りとなるまでは
何も欲しがらないから
羨ましがらないから
黙って前を見ているから
泣いてもいいから
弱音吐いてもいいから
立ち止まってもいいから
また歩き出せればそれでいいから
強くなんてなれやしないから
弱いままで生きていく
知恵も戦略もないままだけど
生きられる 無様でも
その執念だけを力に変えて
何かを欲しがっているのだとしても
辿り着く海原はきっと澄んでいると
それくらいは信じていてもいいじゃない
無様で見苦しくても
これが弱いなりの生き方だから
いつかこれを
自分の生き方と認められるときが来るのなら