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幸せな未来のさきで。

「可笑しいですね」

「全くだ」


彼とこんなふうに笑い合えるなんて嬉しさを感じてしまう。

きっとこれから私達は一緒に過ごすうちに色んな事を経験するだろう。


時には喧嘩して。

時には笑いあって。


喜びも悲しみも分け合って、理解し合い、共に歩んで行く。

今の私達の関係は変わることなく、だけど少しずつ夫婦としての絆を深めて変わっていく。

そんなふうに思えた。


ふと窓の外を見るとアルジャーノ家の屋敷が見えて来た。


「やっと帰れるな。俺達の家に」

「はい。皆さんに会いたいです」


ニコラ様の言葉に私は嬉しさを滲ませて笑顔で答えたのだった。


****


数年後…────。


昼間。

屋敷の中の廊下を走るパタパタとした足音がする中、突然ガチャとした音と共に執務室のドアが開かれた。


「おとうさま!いまいいですか!?」

「レナ。レディは廊下は走らないし、ドアもノックせずに開けることしないぞ」


執務室で書類仕事をしていたニコラは愛娘であるレナに注意をする。

三歳の娘のレナは妻であるセシリアとの間にできた子供であり、愛らしい顔はセシリア似て、美しい銀髪の髪はニコラと同じだ。

見た目は愛らしい天使だが、性格は少々…いやだいぶお転婆に育ってしまった。


「ごめんなさい…」


ニコラに注意されて少しだけしゅんとなるレナに対してニコラはため息を付きながら、席を立ち、レナに近づく。


「教養に関しては家庭教師を検討するとして、俺に用とは何だ?」


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