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3-25


杏奈は、両手で顔を覆う。


「・・・・・・どうしよ・・・・・・

 あはは・・・・・・

 めっちゃ嬉しい・・・・・・」


声が震えている。


「ありがと・・・・・・大地・・・・・・」


素直に、気持ちが言えた。

自分でも、びっくりだ。


「何で、泣くんだよ・・・・・・」


「いろいろ、ね、

 ほっとしちゃった、から・・・・・・」


よしよし。



しばらく、杏奈は俺の腕の中で

泣き崩れた。


我慢、してたんだよな。いろいろ。

無理も、してたんだと思う。



俺にできる事があったら、何でもする。


だから、これからいっぱい、甘えろ。



・・・・・・

これは、言葉に出来なかったけど。

そう思いながら、杏奈の頭を撫で続けた。









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