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エロい気持ちが
ゼロというわけではないが、それよりも
治ってほしいという気持ちが大きい。
「ひゃははっ、まって、もう我慢できないっ」
・・・・・・ん?
思った通りだ!
完全じゃないが、薄くなってる。
ひたすら舐めていたのを止めると、
杏奈は俺の腕の中で、
恥ずかしそうに俯いている。
「・・・・・・噛んだ痕が、少しだけ治った。」
「・・・・・・も、もう、それならそうと、
言ってよ・・・・・・
急に、何かと思った・・・・・・」
「好き、だった。出会ってから、ずっと。」
ぽろっと漏らした言葉に、杏奈は顔を上げる。
「お前に、どんな事されても・・・・・・平気。
トラップでも、何でも、受けてやる。
大好きだよ。お前のこと。」
心の中でずっと、
名前を呼び捨てにしてて、ごめん。
俺のこと、好きだって言ってくれて、
ホントは死ぬほど嬉しかった。
ありがとな。




