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3-22


「・・・・・・ご飯、いただいてくるね。」


残念そうに笑って、杏奈は

部屋を出ていこうとする。


しかし、足元がふらついて、

身体がぐらついた。


身軽な俺は、難なく

倒れそうになった杏奈を支える。



「・・・・・・ごめん、目まいがして・・・・・・」



貧血だろ。

俺が、血を飲んだから。


首筋に刻まれた傷痕を、舐める。



「ひゃっ・・・・・・ちょ・・・・・・」



俺の唾液に、治癒能力があるなら。

こいつに付いたキスマーク、治らないかな。



「くすぐったっ・・・・・・あははっ、ちょ、

 まっ、待って、なに?」


「もうちょっと我慢しろ。」



治るかも。治るといいな。










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