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3-21


真っ直ぐ向けられる視線に耐えられず、

俺は目を逸らす。


「・・・・・・嫌いなわけ、ないだろ。」


「・・・・・・ねぇ。目を見て、言って。」


いやいや、ダメだろ。

赤い目が発動したら、それこそどうなるか。


「お願い。聞きたいの。」


うぅ。


「一言で、めっちゃ頑張れるから。」



・・・・・・


杏奈と目を合わさず、首筋から覗く

内出血に目を向ける。


今さっきの嚙み痕は、

一回目のやつよりも、薄い。

吸った血の量は、多いのに。



これから、こいつの首に

キスマークが付いていくのか。


そう思うと、何か申し訳ない気持ちになった。









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