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「基準を満たした『吸血鬼』は、
『聖職者』と共に行動できるの。
大地の場合は特殊だから、
きちんと会長と話をして認めてもらったら、
とても強力な助っ人になる。
・・・・・・昌耶さんと奏子さんも、それを
考えてると思うよ。ちらっと話してた。
自分も、協会から持ち出した短剣を
返さないと、だし・・・・・・」
なるほど。
そんなルールがあるのか。
今まで、知ろうとも思わなかったからな・・・・・・
「力が有り余ると思うけど、
認めてもらうまでは我慢して。ね?」
そんなに真剣にお願いされて、
断れるわけないだろ。
「・・・・・・あぁ。分かった。」
ホントは、今すぐ飛んでいきてーけど。
「認めてもらったら、一緒に飛ぼうね。」
めっちゃ良い笑顔で言われた。
うん。飛ぼうね。




