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3-14


「・・・・・・?」


ある事に、気がつく。


「・・・・・・嘘だろ・・・・・・」


自分の右腕を見つめる。

包帯が巻かれた、俺の大事な右腕。


「どうしたの?」


寝転がったまま、とろんとした杏奈が

こちらに顔だけ向けて首を傾げている。

角度が、きわどい。

めっちゃ白い足、丸見えだぞっ。隠せっ。


「・・・・・・痛くないし、痺れてもない。」


「えっ?」


巻かれた包帯を取っていくと、

痛々しい傷はなく、何ともない

俺の右腕が現れる。


「すごいっ・・・・・・治ってる・・・・・・!」


半身だけ起き上がらせて覗き込み、

杏奈は花が咲いたように笑う。

俺も、笑っちゃおう。


あははっ。

俺、ホントに化け物なんだなっ。










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