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3-11


じっと、杏奈を見つめた。


俺の視線に気づいて、頬が

どんどん赤く染まっていく。


「・・・・・・何・・・・・・?」


「・・・・・・もう、演技、じゃないよな?」


「・・・・・・演技する必要・・・・・・

 もう、ないよ。」


大きな瞳が、潤んでいる。


「・・・・・・血、もらうぞ。」


杏奈は何も言わず、頷く。



するりと、白くて小さな手が、

俺の手に絡まる。


恋人繋ぎ。初めてです。



杏奈は繋いでいない手で、髪を掻き上げた。


その仕草が、もう、ヤバくて。


エロい、と思うよりも、

首筋綺麗だな、と見入ってしまって。




気づけばもう、嚙みついていた。












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