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3-10


杏奈は、壁に寄り掛かって座っている

俺と同じように、すぐ隣に腰を下ろした。


肩が、触れるくらいに近い。

距離感、バグってんぞ。


「・・・・・・大地って、優しいんだね。」


優しい?

俺の、どこを見て言ってる?


「知って、もっと大好きになった。」


う。

そ、その手には乗らん。


「大地の手、大きいね。」


み、見んなよ。


「繋いでも、いい?」


え。

血を、吸うだけ、ですよ?


「・・・・・・飲んでる間、ぎゅっとしてていい?」



・・・・・・


待て。まて、待て、俺。

相手は、俺を殺そうとした、ハンター女子。

ウソばっかついてる、危険な女。

まだ、100パー許せてない。



なのに。



どうして、かわいいと思った?











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