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二人に頼まれて、杏奈は
とても嬉しそうに微笑んで、頷いた。
「はい!勿論です!」
いや。待て。
血を吸う、って事だよな?
いやちょっと・・・・・・それは・・・・・・
「アンナちゃん、今夜はここで寝る?
お布団持ってこよっか?」
「えっ?」
「何バカなこと言ってんだよっ!」
思わず声が出た。
ニヤニヤしやがって!
「うふふふ、ジョーダンよ。ジョーダン。
逆にドキドキして、眠れないわよね~?
私たちは退散するから、ごゆっくりどうぞ。
お腹空いたら下に来なさいね~。」
「あ、は、はい・・・・・・」
「青春だなぁ。」
「思い出すわね~。」
二人はイチャコラしながら、部屋を出ていく。
残された俺たちを、どうしてくれるんだ?




