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２－２９
その質問で、ようやく杏奈は
俺から離れて、申し訳なさそうに微笑んだ。
「・・・・・・うん。ごめん。復讐の為だった。」
・・・・・・だよな。
ちくしょう。
笑ってんじゃねーよ。くそっ。
怒ろうと思っても、そんないい笑顔じゃ
怒れねーだろーが。
「・・・・・・でもね。」
言いにくそうに、もじもじしている。
何だよ。もう隠す事ねーだろ。
何でも来い。くそっ。
「あなたの事、大好きだっていうのは
・・・・・・嘘じゃないんだよ？」
この期に及んで嘘かよ。
「信じらんねーよ。」
「・・・・・・そっか。そう、だよね・・・・・・
許しては、もらえないよね・・・・・・」
「当り前だろ。」
鬼傷つきましたから。自分。
