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AL2−30
待ってっ!待て待て待ってくれっ!
これは、本当に、マズっ·······
無理やりでも彼女から離れないと。
抑えきれない。ヤバい。マズい。
一周回って、覚悟を決めて
裸踊りでお詫びしようと混乱していると、
静かすぎる彼女の様子に気づいた。
「······い、乾さん?
······あ、揚羽、さん······?」
思い切って、呼んじゃった。あははっ♡
·······
反応がない。
······
······眠っている?
······大丈夫、かな。
ぼく、薬、効いている、よな?
不安になって、顔を覗き込んだ。
瞼を閉じ······うわぁ、
こんなに近くで······
顔を見ることが、できるなんて······
寝息を、立てている。
油断も隙も与えない彼女が。
僕に、身を預けて······
“「委ねます。貴也様。」”
その言葉通りに、今。
無防備な姿を、僕に。




