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AL2−26
その言葉には、深い意味がありそうで。
ただでさえ騒がしい鼓動が、更に
お祭り騒ぎになる。
好きです。乾さん。
勢いで、口から出そうになった。
ダメだ。勘違いするな。抑えろ。
「······それでは、失礼します。」
代わりに出た断りに、彼女は
おかしそうに、綻んだ。
緩んだ、その笑顔が。ギュンッ、と。
体内の熱を、急上昇させる。
最上級の、愛。
今なら、ツジーさんが教えてくれたことを
理解できそうだ。
心から、想っています。乾さん。
気持ちを込めて、彼女の白い首に目掛けて
僕の唇を這わせる。
「······っ!」
歯を立てた瞬間に。
甘く、温かい彼女の血が、
口いっぱいに広がった。




