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AL2−25


「······こちらこそ、です。

 よろしくお願いします。」



お互いに、頭を下げ合う光景って。

朔耶くんから見たら、きっと

もどかしくて、焦れったいだろうな。


でも、これでいい。


僕と乾さんは、このままで。



じっと見上げてくる、彼女の瞳。

今、僕だけを映している。


どんな理由でも。

この瞬間が、在り続けるなら。



彼女に、触れることができるなんて。


夢みたいだ。



そっと、彼女の肩と頬に

手を添える。



ヤバい。気絶しそう。



「······大丈夫。」



囁きが、潤う彼女の唇から漏れる。



血狂いを起こした為に負った、トラウマ。

それを気遣っているのか。



「······すみません。

 貴女の方が、怖いはずなのに。」


「いいえ。何も、怖くありません。」



今浮かべる、彼女の微笑みは。

いつもの、優しく隠すものではない。



「委ねます。貴方様に。」




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