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え。何で、こんな事に。
「・・・・・・ん・・・・・・」
頭部の天辺をガン見していると、
それに気づいたのが
杏奈は頭を上げて、こちらを向く。
「・・・・・・大地・・・・・・!」
ぱぁ、と花が咲く。
そんな素晴らしい表現を作った人に、
心から尊敬する。
「・・・・・・腕、痛くない?」
心配そうに尋ねる、こいつの距離感。
近いぞ。
「・・・・・・じんじんするけど・・・・・・
痛みは、あまりない。」
「良かった・・・・・・
ホントに・・・・・・ごめんね・・・・・・」
ポロっと、零れ落ちる涙。
笑ったり泣いたり、忙しいな。




