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AL2−2
コンコンコン。
「はい。」
「貴也くん。私だ。」
ツジーさん?
わざわざ、部屋に訪ねてくるなんて。
軟禁されていた時の部屋は今、
“僕の部屋”として使わせてもらっている。
数年経った今は、落ち着く場所になった。
「こんにちは。どうしましたか?」
「少し、話せるかな?」
普段の彼は、かなり
おちゃらけているけど。真面目な表情だ。
いつもこんな感じなら、
かなりモテるに違いないけど。
「はい。中へ、どうぞ。」
何だろう。
テーブル椅子へ促すと、彼は優雅に座って
必要以上に足を上げて組んだ。
あ。真面目な顔してるけど、
普段通りだった。良かった。
僕も、彼と対面するように座る。




