表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
674/710

FL−23


視線で杏奈を捉えたまま、俺は

ソファーから立ち上がり歩み寄る。


そっと、彼女の頬に触れた。



大きくて澄んだ瞳は、俺を捉える。


ゆらゆらと揺れて、潤んで。

押し隠そうとしているのが、

手に取るように分かる。



「······俺も、浴びてくる。」



そう言い残して、バスルームへ向かった。



杏奈は、思い出している。

ソファーで慟哭した時の事を。


残像で表れる程に。



今すぐに、抱きしめたい。

だけど、このまま抱きしめたら。

きっと彼女は、泣いてしまう。



今この場で必要なのは、涙じゃない。

あの時とは、違う。


笑顔で、満たすこと。

幸せで、溢れさせること。

今は、その時間で埋め尽くすこと。



この、俺たちだけの空間を。

悲しみで埋めて、いいわけがない。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ