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FL−15
うぉぉっ。このミートパイうめぇっ。
「朔耶っ。このアスパラのやつ
美味しいよっ。」
「おっ。そうか。これもうまいぞ。」
「うわぁヤバいっ。あれも美味しそうっ。」
流石、ナイト・オブ・ルビーのビュッフェ。
特集される程人気だもんな。
俺たちはビュッフェを堪能しながら、
話に花を咲かせていた。
時々貴也が、周りを見渡しているのに
俺は気づいていた。
乾さんを、探しているのか。
そう思ったのは、表情が
寂しげに見えてしまったからだ。
やっぱり、探しちまうよな。
「······乾さん、もう来ないのかな。」
そっと、杏奈が聞いてきた。
彼女も、それに気づいていたみたいだ。
「······来ると、いいけどな。」
俺は、そう答えるしかなかった。




