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FL−9
俺が今、ここにいるのは。
紛れもなく、支えてくれた両親や
友だちと、彼女のお陰。
「ご存知の通り、私は半人吸血鬼です。
どちらとも言えない自分の存在が、
ずっと嫌いでした。
でも······」
俺という存在で、一人でも
救われる人がいるならば。
「人と吸血鬼は、共存できるという証だと。
大事な存在が、改めさせてくれました。」
どんな困難があろうとも、
立ち向かえる。
「“吸血鬼の調べ”は、更新していきます。
未来へ繋げるために。尽力するつもりです。
これからもどうか、
よろしくお願いします。」
心を籠めて、深々と頭を下げる。
すると、堰を切るように拍手が起こった。
「ブラボぉーっ!朔耶くぅ~んっ!
素敵ぃ〜っ!」
黄色い声援ではなく、おっさんの激励。
まぁでも。いっか。




