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21-21


「お待たせ、朔耶くん。制服は、

 リュックに入れさせてもらったよ。」


「さんきゅ貴也。」


「昌耶さんは?」


「先に車で待ってるって。」


「じゃあ、そこまで持っていくよ。」


何から何までお前は。ありがとう。



さてと。美しい眠り姫。

下僕が、車へ運んで差し上げます。


起こさないように、そーっと······



柔らかい。あったかい。

羽根のように軽いけど、確かに重い。


この温もりを、これからもずっと護りたい。



お疲れさま。杏奈。

帰ろう。




自動ドアが開くと、強めの風が吹き込んだ。


夜空には、まばらに星が浮かんでいる。



「······少し、気づいていたんだ。」



囁きが、流れに乗って耳に届いた。




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