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2-20


俺は急いで、リビングの電気を点けた。



昌耶が腕を掴んでいる、そいつは。

眠っているはずの、杏奈だった。


「日下部・・・・・・?」


見たことがないくらいに、顔を歪ませている。

親父を、睨みつけている。

何だよ、この状況。


「放してっ!!」


甲高い声が、リビングに響き渡った。


「・・・・・・もしかして、君は・・・・・・」


昌耶は杏奈を見据えて、

驚いた表情を浮かべている。


奏子は、二人の側に落ちている短剣を

目にして、はっとした。


「あなた、まさか・・・・・・」



杏奈は、声を荒げて言葉を放った。


「吸血鬼なんてっ・・・・・・!!

 みんな、死ねばいいのよっ!!」










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