表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
614/646

20-23


その申し出に、またか、とは思った。

ある意味、公開処刑に近い。


しかし。

それが、有効なら。



「······朔耶。」



杏奈が、俺の腕に寄り添って

見上げてくる。


その目を見て、杏奈も

俺と同じ意思だと感じ取った。



「朔耶くん······」



貴也が、申し訳なさそうに呼ぶ。

お前が、悪いと思う必要はない。



「分かった。それで、信じてもらえるなら。

 ただし、条件がある。

 会長が見据える吸血鬼の未来に、

 協力してくれ。」



尊厳を捨てろ、とまでは言わない。


少しだけ、譲歩してくれたら。



「名乗るのが遅れて申し訳ありません。

 私は、乾と申します。

 吸血鬼協会のコンシェルジュ、

 会長の秘書を務める者です。

 ······

 朔耶様と貴也様の、仰る通りです。

 下れ、とは申しません。

 手を取っていただけたら、

 血の提供を保証する、と。

 兎川会長のお言伝てです。」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ